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Microsoftの「Notion」対抗サービス「Loop」のアプリが間もなく登場へ

対応する「Microsoft 365」アプリも広がり、データタイプが拡充される

Microsoft、「Microsoft Loop」アプリのプライベートプレビューを発表

 米Microsoftは10月12日(現地時間)、「Microsoft Loop」アプリのプライベートプレビューを発表した。まだ一般公開されていないが、興味のあるユーザーはウェイティングリストに登録しておくとよいだろう。

 「Microsoft Loop」は、非同期型コラボレーションのためのデータ共有システム。たとえば、商品リストのテーブルをメールに貼り付けて送信すると、そのテーブルデータはもはや更新されず、共有した瞬間から古くなっていく。しかし、「Loop」テーブルとして送信すればあとから更新することも可能で、その内容は他のメンバーにもリアルタイムで反映される。他のメンバーも「Loop」テーブルを編集できるので、双方向でのやり取りが可能になるわけだ。

データを生きたまま、リアルタイム・共同編集が可能な「Loop」コンポーネント。さまざまな「Microsoft 365」アプリに埋め込んで利用できる

 「Loop」コンポーネントは、「Microsoft 365」ファミリーの各アプリをまたいで利用できる。たとえば、「Teams」のチャットや「Outlook」のメールに埋め込むことが可能。また、それぞれの「Loop」コンポーネントは、「Office」アプリ改め、「Microsoft 365」アプリでも一覧できる。しかし、さまざまな「Loop」コンポーネントを集約したWikiやノートのようなものを作れるとより利便性が高まるだろう。

 今回アナウンスされた「Loop」アプリを利用すると、「ワークスペース」や「ページ」といった単位で「Loop」コンポーネントを使ったドキュメントを編集・管理できる。

「ワークスペース」や「ページ」といった単位で「Loop」コンポーネントを使ったドキュメントを編集・管理。Webベースで、モバイルアプリも用意されるようだ

 そのほかにも、年次イベント「Microsoft Ignite 2022」では以下の「Loop」アップデートがアナウンスされている。

  • アダプティブカードベースの「Loop」コンポーネントを強化
  • 「Loop」コンポーネントを利用できる範囲を拡大。Windows版「Outlook」、Web版「Word」、「Microsoft Whiteboard」でも利用可能に
  • 新しいタイプの「Loop」コンポーネント。アンケートに役立つ「Poll」と質疑応答が行える「Q&A」
  • 「Loop」コンポーネントを介した情報漏洩を防止する機密性ラベルとデータ損失防止(DLP)
「Microsoft Whiteboard」に埋め込んだ「Loop」コンポーネント