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ARM64 Windowsをサポートした「Node.js 20」がリリース ~計3年間の長期サポート版

「Web Crypto API」、「Permission Model」などの新要素も

「Node.js 20」がリリース

 「V8」エンジンで動作するJavaScript環境「Node.js」の新しいメジャーバージョン「Node.js 20」が、4月19日にリリースされた。現在、公式サイト「nodejs.org」から無償でダウンロード可能。

 「Node.js 20」では「V8」がv11.3に、URLパーサー「Ada」がv2.0へと更新されたほか、「Web Crypto API」が利用可能になった。ARM64 CPUを搭載したWindows環境も正式にサポートされる。

 試験的に導入されている新機能は、以下の2つ。代わりに非推奨となったり、廃止された機能もあるので注意したい。

  • Permission Model(--experimental-permission):ファイルシステム操作、子プロセスの生成、ワーカースレッドの生成など、プログラム実行中の特定のリソースへのアクセスを開発者側で制限できる仕組み。セキュリティ強化に役立つ
  • 別スレッドで動作するカスタムESMローダーフック(--experimental-loader=foo.mjs):ローダーを専用のスレッドで実行することで、アプリケーションコードとの相互汚染がないことを保証

 なお、「Node.js 20」は2023年10月までの6カ月間、「Current」リリースとして2週間ごとに最新パッチの提供を受ける。その後は「Node.js 18」に代わり、推奨バージョンである「Active LTS」(活発にメンテナンスされる長期サポート版)となる。サポート終了は2026年4月が予定されている。

「Node.js 20」は3年間サポートされる