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有償の画像生成AIサービス「DreamStudio」がオープンソースに、名前は「StableStudio」

「Stable Diffusion」のユーザーインターフェイス

Stability AIのリリース

 画像生成AI「Stable Diffusion」で知られる米Stability AIは5月17日(現地時間)、「StableStudio」をリリースした。テキストから画像を生成する同社の主力有料サービス「DreamStudio」をオープンソース化し、ユーザー環境でホストできるようにしたもので、ライセンスは「MIT」。ソースコードは「GitHub」で公開されている。

 「Stable Diffusion」の初回リリース以降、「DreamStudio」は新しいモデルや機能の主要なインターフェイスとして提供されてきた。しかし、これからも新規ユーザーを開拓するには、ソースをクローズドにしてプライベートな開発を繰り返すよりも、コミュニティにソースコードを積極的に公開し、要望や改善を広く受け入れることが最善だと判断したという。

 「StableStudio」は、基本的に「DreamStudio」から固有のブランドや請求、APIのキー管理といった機能を削除しただけのものだ。しかし、バックエンドを簡単に交換できるプラグインシステムが採用されており、将来的には「TypeScript」で独自にプラグインを作成できる。

「StableStudio」による画像の生成
生成された画像の編集

 「StableStudio」を利用するには、「Node.js」と「Yarn」が必要。以下のようなコマンドで、比較的手軽に「StableStudio」環境を構築できる。

git clone https://github.com/Stability-AI/StableStudio.git

cd StableStudio

yarn

yarn dev

 初期設定では「localhost:3000」にアクセスすれば、「StableStudio」が利用できるはずだ。なお、デフォルトの「Stability API」プラグインを利用するには、「DreamStudio」アカウントを取得して、APIキーを取得する必要がある。

 同社は近々、「DreamStudio」でリリース予定のチャットインターフェイスを「StableStudio」プロジェクト内で公開するとのこと。また、今後は「StableStudio」でWebGPUによる局所推論やデスクトップインストールへの対応に取り組むとしている。