Apple、「visionOS SDK」を提供開始 ～新型ARヘッドセット「Vision Pro」のアプリを開発

Apple、「visionOS SDK」を提供開始

　米Appleは6月21日（現地時間）、「visionOS」のソフトウェア開発キット（SDK）を発表した。「Apple Developer Program」のメンバーであれば、「developer.apple.com」から「visionOS SDK」、対応する「Xcode」、シミュレーター、「Reality Composer Pro」などのツールを入手できる。

　「visionOS」は、今月初めに開催された開発者向けカンファレンス「WWDC 2023」でAppleが発表した新型ARヘッドセット「Apple Vision Pro」に搭載されているOS。「世界初の空間オペレーティングシステム」と称しているように、現実の空間にデジタルコンテンツを投影することで、リアルとデジタルの世界が融合したかのような新しい体験を生み出す。操作にコントローラーは不要で、自分の目や手、声で自然に操作できるのも特徴だ。

　同社は来月、クパティーノ、ロンドン、ミュンヘン、上海、シンガポール、そして東京でデベロッパーラボをオープンし、開発者が自分のアプリを実際の「Apple Vision Pro」でテストし、Appleのエンジニアからサポートを得られるようにするとのこと。また、「Apple Vision Pro」ですばやくビルドからテストまでを繰り返し行えるよう、デベロッパーキットを提供するとしている。