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NVIDIA製GPUドライバーに3件の脆弱性 ~最新「GeForce」ドライバーへの更新を

任意コードの実行、サービス拒否、特権昇格、情報漏洩などのリスク

同社が公開したセキュリティ情報

 米NVIDIAは6月26日(現地時間)、同社製のGPUディスプレイドライバーに複数の脆弱性が存在することを明らかにした。対策を施した最新版のドライバーがリリースされている。

 今回のアップデートで修正された脆弱性は、以下の3件。深刻度を示す「CVSS v3.1」のベーススコアは最大で「8.5」となっている。

  • CVE-2022-34671:Windows版ドライバーに境界外書き込み。コード実行、情報漏洩、サービス拒否につながる可能性(CVSSベーススコア:8.5)
  • CVE‑2023‑25515:Windows/Linux版ドライバーに信頼できないデータが予期せず処理される問題。コードの実行、サービス拒否、特権の昇格、データの改ざん、または情報の漏洩につながる可能性(CVSSベーススコア:7.8)
  • CVE‑2023‑25516:Linux版ドライバーに整数オーバーフロー。情報漏洩やサービス拒否につながる可能性(CVSSベーススコア:7.1)

 加えて、NVIDIA VGPUソフトウェアでも1件の脆弱性が発見されており、修正版がリリースされている。

 Windows環境で「GeForce」シリーズを利用している場合は、以下のバージョンへの更新が必要。

  • R530:536.23
  • R470(Windows 10/11):474.44(「Kepler」シリーズのみ)
  • R470(Windows 7/8.x):474.44

 NVIDIA製GPUの最新版ドライバーは現在、公式サイトから無償で入手可能。同社が提供するユーティリティ「GeForce Experience」を利用してアップデートすることもできる。

「GeForce Experience」を利用してアップデート