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「ChatGPT」のベータ機能「Browse with Bing」に問題、OpenAIが提供を一時停止

コンテンツ所有者の権利を侵害しかねない問題が発覚

「ChatGPT」のベータ機能「Browse with Bing」が一時無効化

 米OpenAIは7月3日(現地時間)、「ChatGPT」でベータ提供されている「Browse with Bing」機能を一時停止すると発表した。

 生成AI「ChatGPT」は与えられた学習データを元にユーザーからの質問に答えたり、データの加工の依頼を処理することはできるが、学習した後にもたらされた新しい情報は知らない。そのため、「今日の天気」などのリアルタイムな話題には答えることができない。

 その問題を克服するために、現在ベータ版として提供されているのが「Browse with Bing」だ。この機能は「ChatGPT」が知らない情報があると、検索エンジン「Bing」で最新のデータを検索・参照して回答を生成できる。

 しかし、同社によると「Browse with Bing」には開発者側が意図しない方法でコンテンツを取得・表示する可能性があることが判明したという。コンテンツ所有者の権利を尊重するため、問題が解決されるまでブラウズ機能を無効化されるとのこと。

 このように、ベータ版の機能は問題点の洗い出しのために公開されており、不具合があれば停止されることがあるので注意したい。