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「Thunderbird 115.1.1」が公開 ~不具合の修正が中心のメンテナンス更新
2023年8月17日 15:01
オープンソースのメールソフト「Thunderbird」v115.1.1が、8月15日(米国時間)に公開された。以下の不具合に対処したマイナーアップデートとなっている。
- HTMLメールを印刷すると、最初のページにヘッダーだけ出力されることがあった。本文は次のページ以降に印刷される
- メッセージリストからメッセージを削除すると、リストが一番下までスクロールされ、一番下のメッセージが選択されることがあった
- UIの密度を変更したときに、メッセージリストのアイコン列(迷惑メールやスター付きメールなど)の幅が調整されなかった
- 特定の状況下で古いOpenPGP秘密鍵でメッセージを復号できなかった
- 複数のフォルダーモードがアクティブなときに、タブのフォーカスがメッセージリストではなくすべてのフォルダーモードオプションにナビゲートされていた
- サブフォルダーに未読メッセージが含まれる場合、親フォルダーに未読メッセージ数のバッジが表示されない
- [アーカイブを元に戻す]([Ctrl]+[Z]キーを利用)を実行しても、以前にアーカイブされたメッセージが復元されない
- メッセージフィルターダイアログの新規作成ボタンのドロップダウンメニューをキーボード操作で開けない
- 新しいメールアラートのカスタマイズダイアログの新しいメールアラートを表示するという入力フィールドが、特定の言語パックを使用していると幅がゼロになってしまう
- ニュースサーバーを追加する際、アカウントウィザードダイアログの幅が狭すぎ、確認ボタンの一部が隠れていた
- コンポーザーの[リンクのプロパティ]と[画像のプロパティ]ダイアログが広すぎる
- バージョン情報ダイアログを最初に開いたとき、記載されている「Thunderbird」のバージョン番号と詳細をスクリーンリーダーが自動で読み取れない
- Flatpakの改善とバグフィックス
- さまざまなビジュアルとUXの改善
なお、現在のところセキュリティ問題の修正はアナウンスされていない
「Thunderbird 115」はWindows/Mac/Linuxに対応する寄付歓迎のフリーソフトで、現在、公式サイト「thunderbird.net」からダウンロード可能。Windows版はWindows 7以降をサポートしており、窓の杜ライブラリからもダウンロードできる。
なお、「Thunderbird 102」から「Thunderbird 115」への自動更新は当面の間提供されないので注意したい。「Thunderbird 115」の不具合がある程度で尽くせば自動更新が開始されるはずなので、新機能より安定性を重視する場合はそれまで待つことをお勧めする。