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「Thunderbird 115.1.0」が公開 ~クイックフィルターバーがデフォルト非表示に【13:15追記】

全11件の脆弱性を修正

「Thunderbird 115.1.0」

 オープンソースのメールソフト「Thunderbird」v115.1.0が、8月1日(米国時間)に公開された。本バージョンでは、メールのタブツールバーと統合ツールバーの高さがより調和するように調整されたほか、クイックフィルターバーがデフォルトで表示されない仕様に変更された。

 クイックフィルターバーは、メールをタイトルや送受信者などでインクリメンタルサーチできる機能。デフォルトでは非表示になったものの、メッセージ一覧ペイン上部の[クイックフィルター]ボタンを押せば再表示可能。クイックフィルターバー左端のピン留めボタンをONにすることで、フォルダーを切り替えても表示したままにしておくことができる。

[クイックフィルター]ボタンを押せば再表示可能

 そのほか、メッセージ一覧をカードビューで表示した際にツールチップでメールのタイトル全体を表示できなかった不具合や「Message-ID」ヘッダーにアカウントのドメインが使用されてしまう不具合など多くの不具合が修正された。なお、脆弱性の修正はアナウンスされていない。
 「Thunderbird」はWindows/Mac/Linuxに対応する寄付歓迎のフリーソフトで、Windows版はWindows 7以降で利用可能で、窓の杜からもダウンロードできる。

 なお、「Thunderbird 115」における変更は多岐にわたるため、当面の間は「thunderbird.net」からのダウンロード提供のみとなる。「Thunderbird 102」系統から自動更新でアップグレードすることはできないので注意したい。

[2023年8月3日13:15編集部追記] 8月2日付で「Thunderbird 115.1.0」で修正された脆弱性が公表された。CVE番号ベースで全11件の脆弱性が修正されており、内訳は同社の基準で深刻度が2番目に高い「high」が8件、3番目の「moderate」が2件、最も低い「low」が1件となっている。