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「Thunderbird 102.13.0」が公開 ~「Thunderbird 115」の登場は間もなく

細部の改善と5件の脆弱性修正

「Thunderbird」v102.13.0が公開

 オープンソースのメールソフト「Thunderbird」v102.13.0が、7月5日(米国時間)に公開された。数日遅れで自動更新の配信も開始されている。

 本バージョンでは「Firefox ESR 102.13.0」ベースへアップデートされたほか、以下の変更が行われている。

  • バージョン情報ダイアログから開いたリリースノートが、「Thunderbird」のタブではなくOS既定のWebブラウザーで開かれるように
    従来はリリースノートが「Thunderbird」の新規タブに表示されていた
  • アップストリームRNPのバージョン番号が「about:support」で公式なものとして認識されるように
    トラブルシューティング情報画面

 セキュリティ修正は、全部で5件。深刻度の内訳は、4段階中上から2番目の「High」が3件、3番目の「Moderate」が2件となっている。「Thunderbird」はJavaScriptが既定で無効化されているため、「Firefox」ほど影響は大きくないが、機を見ての更新をお勧めする。

 「Thunderbird」はWindows/Mac/Linuxに対応する寄付歓迎のフリーソフトで、Windows版はWindows 7以降で利用可能。現在、公式サイト「thunderbird.net」からダウンロードできる。Windows版は窓の杜ライブラリからもダウンロード可能。

 なお、「Firefox 115」のリリースで登場が期待されている「Thunderbird 115」は、間もなく公開される見込み。「Supernova」ユーザーインターフェイスを採用し、よりモダンでカスタマイズしやすく、メンテナンスや改良が容易なコードになるとのことなので期待したい。