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「Thunderbird 115」に初めてのマイナーアップデート ~セキュリティ関連の修正も【7月24日追記】
2件の脆弱性を修正
2023年7月21日 13:15
オープンソースのメールソフト「Thunderbird」v115.0.1が、7月20日(米国時間)に公開された。初めてのマイナーバージョンアップだが、バージョン情報ダイアログに新デザイン「Supernova」のロゴが追加されたことを除けば、軽微な修正が主となっている。
- 「Thunderbird」の外部からサーバーのメッセージが削除されたときに、メッセージリストが更新されなかった
- 特定のメッセージ移動操作で予期せぬスクロールが発生することがある
- メッセージリストでカラムの切り替えや並び替えの変更を行うと、不要なスクロールアニメーションが発生する
- メッセージを削除しようとしてキャンセルしても、既読としてマークされたままになる
- 統合ツールバーで特定のタブをカスタマイズできなかった
- 1つ以上のサブフォルダーを持つフォルダーを選択し[Enter]キーを押してもフォルダーが展開されない
- フォルダーにカーソルを合わせてもツールチップが表示されない
- ゴミ箱フォルダーから大量のメッセージを削除すると、時間とメモリが過剰に消費される
- メッセージ要約のヘッダーボタンがキーボードからアクセスできなかった
- メッセージフィルターダイアログの[新規]ボタンがキーボードからアクセスできなかった
- OpenPGP鍵マネージャーダイアログから秘密鍵をバックアップすると失敗することがある
- さまざまなビジュアルとUXの改善
また、詳細はまだ明らかにされていないものの、セキュリティ関連の修正があるようだ。
「Thunderbird 115」はWindows/Mac/Linuxに対応する寄付歓迎のフリーソフトで、現在、公式サイト「thunderbird.net」からダウンロード可能。Windows版はWindows 7以降をサポートしており、窓の杜ライブラリからもダウンロードできる。
なお、「Thunderbird 102」から「Thunderbird 115」への自動更新は当面の間提供されないので注意したい。「Thunderbird 115」の不具合がある程度で尽くせば自動更新が開始されるはずなので、新機能より安定性を重視する場合はそれまで待つことをお勧めする。
[2023年7月24日編集部追記] 「Thunderbird」のセキュリティ情報が更新され、v115.0.1の修正内容が判明した。それによると、修正された脆弱性はCVE番号ベースで2件。深刻度の内訳はMozillaの基準で2番目に高い「high」と3番目に高い「moderate」が1件ずつとなっている。