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「Thunderbird 128.6.1esr」が公開 ~設定によってメールが削除される問題などを修正

キー操作のエラーなどの対処も

「Thunderbird 128.6.1esr」

 オープンソースのメールソフト「Thunderbird」v128.6.1esrが、1月27日にリリースされた。公式サイトからダウンロードできるインストーラーはv128.6.0esrだが、アップデート機能を使ってv128.6.1esrへ更新できることを編集部で確認している。

 本バージョンは、以下の問題に対処したメンテナンスリリースで、新機能等の追加はない。

  • 「about:rights」のリンクが「Thunderbird」ではなく「Firefox」のプライバシーポリシーになっていた
  • POP3の[ヘッダーのみ取得する]設定有効時に[ファイル]-[オフライン]メニューの[選択したメッセージを取得]を実行するとメッセージが削除される場合があった
  • 検索フォルダープロパティで[オンライン検索]のチェックボックスが無効になっていた
  • メッセージ削除時に、POP3 ステータスに誤ったダウンロード数が表示される
  • メーリングリストのメールにおいて、[差出人][宛先]欄に誤情報が表示される場合があった
  • 次の未読メッセージに遷移する操作において、スペースキーが機能しない場合があった
  • 設定ミスにより[新しいフォルダー]や[名前を変更]に失敗する
  • リグレッション(回帰バグ)により、S/MIMEの下書きやテンプレートの転送、編集が行えなかった
  • メッセージ検索画面の並べ替え順序が検索後や初回起動時にリセットされる
  • 返信ウィンドウの3行目に、不要な行が追加された
  • スペルチェック機能による変更の提案を受け入れる操作において、[Enter]キーが機能しなかった
  • メールの件名が、macOSのウィンドウコントロールボタンと重なってしまう場合があった
  • Flathub マニフェストのリンクが誤っていた
  • [クライアント側のメールスケジュールを優先する]を2回選択する必要があった
  • CalDAV カレンダーのメールの大文字と小文字が一致しない場合、招待が重複して送信された
  • ビジュアルとUXの改善

 「Thunderbird」はWindows/Mac/Linuxに対応する寄付歓迎のフリーソフトで、現在、公式サイト「thunderbird.net」や「Microsoft Store」からダウンロード可能。Windows版はWindows 10以降をサポートしており、窓の杜ライブラリからもダウンロードできる。