やじうまの杜

「Thunderbird」のロゴが新しくなる ~初期リリース以来の大刷新

史上最高額の寄付を背に新UI「Supernova」、Android版の開発と勢いづくコアチーム

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現行の「Thunderbird」ロゴ

 オープンソースのメールソフト「Thunderbird」で、ロゴの変更が計画されているそうです。「Thunderbird」のロゴは小さな改良こそあれど、初期リリースからあまり変わってないようですが、これがガラッと変わります。

提案中の「Thunderbird」ロゴ

 これまでのロゴは鳥がメールを咥えながら運ぶデザインでしたが、新しいロゴは鳥が下からメールを抱いているような意匠になっています。鳥さんのデザインも、若干抽象化されました。「Firefox」と少し似ているなと感じたのですが、比べてみると左右が逆ですね。

現行の「firefox.jpg」ロゴ

 最近は「LINE」などのメッセージングサービスが台頭し、メールでのやりとりは減少傾向にあります。メールを使っていたとしても、「Gmail」や「Outlook.com」といったWebメールで済ませる人が増えており、メールクライアントの出番は少なくなりました。そのため「Thunderbird」の開発も近年は停滞気味だったのですが、最近は寄付キャンペーンの成功で開発チームの懐はちょっと温まっているそう。「Thunderbird」の収益は99.9%以上をユーザーからの寄付に頼っているそうで、心強い応援といえます。

年末の寄付キャンペーンの甲斐もあって、「Thunderbird」への寄付は増加中

 そのおかげもあって最近は開発にもまた活気が戻りつつあり、新しいUIデザイン「Supernova」の開発やAndroid版の実装が進んでいます。

 今回のロゴ変更も、そんなノリノリな開発チームの雰囲気から出たもののようです。今年の「Thunderbird」にはちょっと期待できるかも?

10年ぐらい前の「Thunderbird」ロゴはこんな感じでした。今よりも精悍な印象をうけますね