やじうまの杜

田舎のおかんをお得な「Microsoft 365 Family」へ招待してみた ~値上げ前に検討を!

メリットと注意点をご紹介

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長く利用していた「Microsoft 365 Personal」のサブスクリプション契約を「Microsoft 365 Family」へ切り替えて田舎の母を招待しました

 私事で恐縮ですが、長く利用していた「Microsoft 365 Personal」のサブスクリプション契約を先日「Microsoft 365 Family」へ切り替え、ゴールデンウイークの帰省ついでに田舎の母を招待しました。

 というのも、かねてより「毎年1万円以上払うのは負担が大きい」と相談を受けていたからです。母は「Excel」や「Word」を使いますが、それほど頻度は多くありません。スマートフォンで撮影した写真や動画を1TBの「OneDrive」ストレージに保存できる点はメリットとして理解しているものの、もっと安くできるのであればしたいというのが本音です。

 ストレージを「Google ドライブ」へ移行し、私が「Google Workspace」の使い方を母に教えればもう少し安く済ませられそうですが、それは私がやりたくありません。母にもそこまでのモチベーションはないでしょう。

 そんなわけで、判断を先送りにしてきたのですが――そこに登場したのが「Microsoft 365 Family」なわけです。

 このプランは大変魅力的で、まず2人別々に契約するよりもコストを大幅に節約することができます。年額(12カ月)払いの場合、6,873円もの差が付きます(税抜き)。

  • 「Microsoft 365 Personal」(11,800円)×2ライセンス=23,600円
  • 「Microsoft 365 Family」×1ライセンス=16,727円

 「Microsoft 365 Family」ライセンスは契約者本人を含めて最大6人で共有できるので、皆さんならもっとお得に使えるはずです。

 また、まだまだ若いとはいえ、母はもう60歳を超えています。万が一に備え、契約は筆者が管理していた方がなにかと面倒が少ないでしょう。子どもがスマホを使い過ぎ足りするのを防止する「Microsoft ファミリー セーフティ」は今のところ不要ですが、使い方次第では母がフィッシング詐欺に引っかかるのを未然に防止できるかもしれません。

遠方に住む母も「Microsoft 365 Family」へ招待できるのか?

 しかし、移行にあたり、いくつかクリアすべき課題がありました。

 1つ目は、「同居していない家族でもライセンスを共有できるのか?」ということです。Microsoftの公式コミュニティサイトを調べると、

Q. ところで、家族最大6人までとありますが、この「家族」は同居している必要や戸籍上のつながりが必要ですか。
極端な例にはなりますが、ウルトラ6兄弟のように血縁ではないが
強い絆で結ばれた兄弟はどうでしょうか。

A. 同居のご家族、親族でない同居人、あるいは別居の家族で利用できます

Microsoft 365 - Microsoft コミュニティより引用

 という回答を見つけられたのですが、ソースとして提示されているスクリーンショットが古いようで、現行版ではその記載がありません(2023年5月現在)。

 そこで念のため、Microsoftのサポートに問い合わせました。

Microsoftのサポートに問い合わせ

 それによると、筆者のケースでは利用が認められるとの答えが得られました。しかし、「そのご家族は海外在住ですか?」と聞かれました。同社のサービスは国や地域ごとに提供内容や価格が異なることがあるので、基本的に国をまたいだ利用は想定されていないようです。

 2つ目は、商用に抵触しないかでした。実は「Microsoft 365 Personal」は商用が認められているのですが、「Microsoft 365 Family」はおそらくそうではないでしょう。

 この点は、母に営利目的でないことを確認。筆者は自前で「Microsoft 365 Business」も契約しているので問題はなし、と判断しました。この辺りはケースバイケースだと思いますので、不安であれば問い合わせるべきでしょう。

「Microsoft 365 Personal」から「Microsoft 365 Family」への切り替える

 さて、利用に問題がないことが確認されたので、実際の移行作業に移りましょう。

 まず、自分の「Microsoft 365 Personal」契約を「Microsoft 365 Family」へ切り替えます。筆者の「Microsoft 365 Personal」は年払いで、まだ契約期間を残していましたが、期間満了を待たずに「Microsoft 365 Family」へ切り替えてしまいました。

 というのも、そっちの方がお得だからです。仮にもし6カ月の残存期間があっても、契約はその場で「Microsoft 365 Family」となり、次回のサブスクリプション更新は6カ月(残存期間)+12カ月(新規契約期間)の計18カ月が経過した後になります(ただし、「Microsoft 365 Family」の料金は即座に請求されます)。

 つまり、 6カ月間は「Microsoft 365 Personal」のお値段で「Microsoft 365 Family」が利用できる というわけ。加えて「Microsoft 365」は値上げを控えていますので、「Microsoft 365 Family」を使うつもりがあるならば今月(2024年5月)中に契約を変更すべきでしょう。

自分の「Microsoft 365 Family」に母を招待する

 次に、自分の「Microsoft 365 Family」プランに母を招待します。

 ここで注意しなければならないのは、「Microsoft 365 Personal」契約が有効なユーザーは「Microsoft 365 Family」へ招待できないということ。「Microsoft 365」アカウントを新規に作成する場合は問題となりませんが、既存のアカウントを招待したい場合に問題となります。

Microsoftのサポートに問い合わせ

 そこで、まず母の「Microsoft 365 Personal」サブスクリプションの自動更新を無効化しました。契約が切れるまで、そのまま放置です。その間「Microsoft 365 Family」契約に払ったお金は無駄になりますが、前述の通り、もともとお得だったわけで、あまり悔しくはありません。

 かといって、まったくの無駄にするのも癪だったので、もう1つ私のアカウントを新規に作成し、それを「Microsoft 365 Family」に加え、母を加入させる前にそのプロセスを体験しておきました。おかげで、実際の移行時もスムーズに作業を進めることができました。ただし、このような使い方は推奨するものではありません。あくまでテストにとどめるべきでしょう。

 母の「Microsoft 365 Personal」サブスクリプションが切れた後に再度自分の「Microsoft 365 Family」へ招待したところ、無事、家族アカウントとして追加されました。

サブスクリプションへの招待を送信
家族ユーザーの管理は「Microsoft アカウント」(account.microsoft.com/services/microsoft365/)で

まとめ

 「Microsoft 365 Family」は、2人以上で利用するならばコスト上のメリットがあります。「家庭内IT管理者」(震え声)がライセンスを一括管理できるというのも、魅力に感じられるのではないでしょうか。

 しかし、移行の際はライセンスに抵触しないかどうかチェックしたほうがよいでしょう。微妙な場合は公式サポートに相談するか、良識の範囲内に利用をとどめるべきでしょう。間違っても「強い絆で結ばれている」などと強弁して、赤の他人とライセンスを共有してはいけません。

 また、既存の家族アカウントを「Microsoft 365 Family」へ招待する場合は、そのアカウントが「Microsoft 365 Personal」サブスクリプションに加入していないことを確認しましょう。加入しているならば、自動更新を停止し、契約が終了するのを待つか、新規にアカウントを作成し、そちらへ移行するとよいでしょう。