やじうまの杜
無償のiOS版「ChatGPT」を早速使ってみた ~ついに来た公式アプリは優秀な音声入力機能がいい!
基本は同じでも直感的かつスムーズな手触りに好印象
2023年5月29日 06:30
米OpenAIが提供している「ChatGPT」のiOS向け公式アプリが日本でも利用できるようになりました。iOS 16.1以降に対応しており、無償でダウンロード可能です。早速使ってみました!
まずは「App Store」から「ChatGPT」アプリをダウンロードします。類似の偽アプリケーションも多いので、提供元が「OpenAI」になっているかを必ず確認してからダウンロードしてください。
アプリを起動すると、最初にログインを求められます。メールアドレスでのログインに加えて「Apple ID」や「Google」のアカウントなどが選択できます。
Web版と同じアカウントを利用すれば、履歴やサブスクリプションなども連携されるので、すでにアカウントを持っている場合は、同じアカウントでログインするのがオススメです。
それでは起動できたところで早速試してみます。「GPT-3.5」はもちろん、有料プラン「ChatGPT Plus」(月額20米ドル)のユーザーであれば「GPT-4」も使えます。速度などもWeb版と変わらない印象で、直感的に使えました。
Web版で利用したチャット履歴も同期されているので、モバイルアプリ(iOS版)からWeb版へ、Web版からモバイルアプリ(iOS版)へ、という切り替えも非常にスムーズで好印象です。
続いて、オプションを確認してみます。iOS版で大きく異なる設定項目は「Haptic Feedback」と、音声入力時の言語を選ぶ「SPEECH」の「Main Language」でしょう。
「Haptic Feedback」は、「ChatGPT」が回答を生成したときなどに本体が振動して教えてくれるという機能です。回答の生成に少し時間がかかる場合があり、ぼんやりとしてしまうこともあるのですが、心地よい振動で回答の生成タイミングを教えてくれるほか、気持ちよく文章を入力することができます。
iOS版「ChatGPT」アプリの真価は「音声入力」にあります。文字起こしAIの「Whisper」を使った音声認識が非常に優秀なのです。
iPhoneには標準の音声入力機能がありますが、比較すると圧倒的に精度が高いです。私は仕事柄、インタビューの文字起こしなどで「Whisper」を使うこともあり、その精度のよさは肌で感じていたのですが、改めてその精度の高さを実感しました。
ほかの機能は概ねWeb版と変わらないので、ヘビーな「ChatGPT」のユーザーにも満足できるデキになっていると思います。
もう十分な機能を搭載している印象ですが、音声入力のようにモバイルアプリ版ならではの機能がもっと追加されると、使い方次第で「ChatGPT」がさらに魅力的なツールになりそうです。