ニュース

「Firefox 117」が正式版に ~13件の脆弱性を修正

変更は比較的軽微

「Firefox」v117.0

 Mozillaは8月29日(米国時間)、デスクトップ向け「Firefox」の最新版v117.0をリリースチャネルで公開した。「Firefox 117」における変更は比較的小規模だ。

  • クレジットカードの自動入力をサポートするロケールを拡充(IT、ES、AT、BE、PL)
  • macOS環境で「about:preferences」からリンクのタブ化を制御できるように
  • [Shift]+右クリックの挙動を独自に指定しているWebサイトとの互換性を改善するため、コンテキストメニューが表示されないようにする「dom.event.contextmenu.shift_suppresses_event」環境設定を「Firefox」に追加

 そのほかにも、「YouTube」動画リストでスクリーンリーダーを利用した際のスクロールを改善。「Wayland」デスクトップ環境で「Firefox」独自ではなくシステム既定の画面共有インジケーターが利用されるようになった。

 セキュリティ関連の修正は、13件。深刻度の内訳はMozillaの基準で上から2番目の「High」が7件、2番目の「Moderate」が4件、最低の「Low」が2件となっている。解放後メモリ利用といった任意コード実行につながりかねない問題や、ヒープバッファーオーバーフローに起因する機密データの漏洩、ガベージコレクションの不備によるクラッシュなどが対処されており、できるだけ早いアップデートをお勧めする。

 デスクトップ版「Firefox」はWindows/Mac/Linuxなどに対応する寄付歓迎のフリーソフトで、現在MozillaのWebサイトからダウンロード可能。Windows版はWindows 10/11に対応しており、窓の杜ライブラリからもダウンロードできる。