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WebPのゼロデイ脆弱性は「Firefox」などにも影響 ~「Firefox 117.0.1」が公開

複数の不具合も修正

「Firefox」v117.0.1

 Mozillaは9月12日(米国時間)、デスクトップ向け「Firefox」の最新版v117.0.1をリリースチャネルで公開した。以下の不具合に対処したマイナーアップデートとなっている。

  • macOS版「Firefox」で外部から開かれたリンクを正常に開けない
  • 長時間実行されるタスクのイベントページを使用する拡張機能が実行中に終了し、予期しない動作変更を引き起こす
  • JavaScriptがURL.protocolを変更できないようにする意図的な動作変更を一時的に撤回。他のWebブラウザーと足並みをそろえて後日リリース
  • WebAssemblyの例外処理を使用しているサイトでオーディオワークレットが動作しない
  • [最近閉じたタブ]メニューの[すべてのタブを再開]オプションですべてのタブを開けなかった
  • 「Firefox」を最小化したときにブックマークメニューが部分的に表示されたままになることがあった
  • 一部のサイトで不正なタイムゾーンが検出される

 セキュリティ関連の修正は、WebP画像を処理するライブラリ「libwebp」におけるヒープバッファーオーバーフローの脆弱性(CVE-2023-4863)のみ。すでに悪用が確認されており、深刻度は最大の「Critical」と評価されている。

 この問題は「Firefox ESR」や「Thunderbird」にも影響し、以下のバージョンへの更新が必要。「Google Chrome」「Microsoft Edge」でもセキュリティアップデートが提供されている。

  • Firefox 117.0.1
  • Firefox ESR 115.2.1
  • Firefox ESR 102.15.1
  • Thunderbird 102.15.1
  • Thunderbird 115.2.2

 デスクトップ版「Firefox」はWindows/Mac/Linuxなどに対応する寄付歓迎のフリーソフトで、現在MozillaのWebサイトからダウンロード可能。Windows版はWindows 10以降に対応しており、窓の杜ライブラリからもダウンロードできる。