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WebPのゼロデイ脆弱性は「Firefox」などにも影響 ~「Firefox 117.0.1」が公開
複数の不具合も修正
2023年9月13日 15:14
Mozillaは9月12日(米国時間)、デスクトップ向け「Firefox」の最新版v117.0.1をリリースチャネルで公開した。以下の不具合に対処したマイナーアップデートとなっている。
- macOS版「Firefox」で外部から開かれたリンクを正常に開けない
- 長時間実行されるタスクのイベントページを使用する拡張機能が実行中に終了し、予期しない動作変更を引き起こす
- JavaScriptがURL.protocolを変更できないようにする意図的な動作変更を一時的に撤回。他のWebブラウザーと足並みをそろえて後日リリース
- WebAssemblyの例外処理を使用しているサイトでオーディオワークレットが動作しない
- [最近閉じたタブ]メニューの[すべてのタブを再開]オプションですべてのタブを開けなかった
- 「Firefox」を最小化したときにブックマークメニューが部分的に表示されたままになることがあった
- 一部のサイトで不正なタイムゾーンが検出される
セキュリティ関連の修正は、WebP画像を処理するライブラリ「libwebp」におけるヒープバッファーオーバーフローの脆弱性(CVE-2023-4863)のみ。すでに悪用が確認されており、深刻度は最大の「Critical」と評価されている。
この問題は「Firefox ESR」や「Thunderbird」にも影響し、以下のバージョンへの更新が必要。「Google Chrome」や「Microsoft Edge」でもセキュリティアップデートが提供されている。
- Firefox 117.0.1
- Firefox ESR 115.2.1
- Firefox ESR 102.15.1
- Thunderbird 102.15.1
- Thunderbird 115.2.2
デスクトップ版「Firefox」はWindows/Mac/Linuxなどに対応する寄付歓迎のフリーソフトで、現在MozillaのWebサイトからダウンロード可能。Windows版はWindows 10以降に対応しており、窓の杜ライブラリからもダウンロードできる。