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「Microsoft Edge 118」が正式版に ~ページ内検索をAIがお助け

深刻度「Critical」含む全15件の脆弱性にも対処

「Microsoft Edge」v118.0.2088.46

 米Microsoftは10月13日(現地時間)、デスクトップ向け「Microsoft Edge」v118.0.2088.46を安定(Stable)チャネルでリリースした。「Edge 118」では、ページ内検索が強化。入力したキーワードに関連する語句や類似語をAIが提案してくれるようになった。

ページ内検索で入力したキーワードに関連する語句や類似語をAIが提案してくれるように

 この機能があれば、もし検索キーワードでスペルミスがあってもWeb検索エンジンの「もしかして」機能のように正しいスペルがサジェストされるため便利。検索キーワードと完全にマッチする単語がなくても、それに近いワードで再検索できるため、目的の情報にたどり着きやすくなる。

 ただし、この機能はデータ処理のためにキーワードがMicrosoftへ送出される。これが受け入れられない場合は、プライバシー設定ページ(edge://settings/privacy)で[ページ内の検索で関連する一致を含める]というオプションを無効化すればよい。IT管理者の便宜を図るために専用のポリシー「RelatedMatchesCloudServiceEnabled」も提供される。

プライバシー設定ページ(edge://settings/privacy)で無効化可能

 そのほかにも、「SmartScreen」や自動アップデート機能に関連した新しいポリシーが追加された。また、次期アップデートで画面右上の「Bing」アイコンが新しい「Copilot」アイコンに変更されるとのこと。これはデザインのみの変更で、機能には変更はない。

 セキュリティ関係の修正は、全15件。内容は「Chrome 118」とほぼ同じで、深刻度「Critical」の問題も1件含まれているため注意したい。なお、以下の脆弱性は「Edge」固有のものだ。

  • CVE-2023-36559:Microsoft Edge (Chromium-based) Spoofing Vulnerability(Low)

 デスクトップ版「Microsoft Edge」はWindows/Mac/Linuxに対応しており、現在公式サイトから無償でダウンロード可能。すでに「Microsoft Edge」を利用中の場合は、自動で更新されるため何もする必要はない。手動で更新したい場合は、画面左上のメニュー([…]アイコン)から[ヘルプとフィードバック]-[Microsoft Edge について]画面(edge://settings/help)へアクセスするとよい。