ニュース

「LibreOffice 7.6.3 Community」が公開、Android版無料ビューワーアプリもストアに

「Microsoft Office」との互換性もあるフリーのオフィス統合環境の最新版

The Document Foundation、「LibreOffice 7.6.3 Community」を公開

 The Document Foundation(TDF)は11月23日(中央ヨーロッパ時間)、「LibreOffice 7.6.3 Community」を公開した。Android向けの無料ビューワーアプリ「LibreOffice Viewer」も「Google Play」から利用できるようになっている。

 「LibreOffice」は、クロスプラットフォームで動作する無償のオフィス統合環境。特定の企業に依存しないオープンなオフィス文書ファイル形式「ODF」(Open Document Format)をサポートしており、ベンダーロックインを嫌う団体やユーザーからの支持が厚い。

 Android向け「LibreOffice Viewer」アプリはデスクトップ版「LibreOffice」とエンジンを共有しており、以下のファイル形式を扱うことが可能。ノートPCを開けない状況下でも、手元のスマートフォンで気軽にファイルの内容をチェックできるのはうれしい。

  • Open Document Format(odt、ods、odp)
  • Microsoft Office 2007/2010/2013(docx、xlsx、pptx)
  • Microsoft Office 97/2000/XP/2003(doc、xls、ppt)

 また、お試し版としてごく基本的な編集にも対応しているとのこと。あくまでも実験的機能という位置づけで、業務上重要な作業に利用するのはお勧めできないが、非常時には役立つだろう。問題を発見したときは積極的にフィードバックして、製品の品質向上に協力したい。対応OSは、Android 4.4以降。

Android向け「LibreOffice Viewer」アプリ

 なお、「LibreOffice 7.6.3 Community」はWindows/Mac/Linuxなどに対応する寄付歓迎のフリーソフトで、現在「libreoffice.org」から無償でダウンロードできる。Windows版はWindows 7 SP1以降をサポートしており、窓の杜ライブラリからもダウンロード可能。

 v7.6系統はテクノロジー愛好家やパワーユーザーを対象とした最新(Fresh)版だが、安定性は向上しつつある。とはいえ、企業ではより安定したバージョンが望ましいかもしれない。その場合は、既存機能の改善に注力した安定(Still)版「LibreOffice 7.5」系統がお勧めだ。

ソフトウェア情報

「LibreOffice」v7.6系統
【著作権者】
LibreOffice contributors
【対応OS】
Windows 7/8/10/11およびWindows Server 2012~2022
【ソフト種別】
フリーソフト(寄付歓迎)
【バージョン】
7.6.3(23/11/23)