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Excel用実験アドイン「Excel Labs」に数式デバッガー機能が追加

サイドパネル上で数式をリアルタイムでデバッグできる

「Excel Labs」に数式デバッガー機能が追加

 米Microsoftは12月11日(現地時間)、「Excel」への追加を検討している新機能をテストするためのExcel用Officeアドイン「Excel Labs」に数式デバッガー機能を追加したことを発表した。

 「Excel Labs」は、同社の公的な実験的プロジェクト「Microsoft Garage」の製品として提供されているアドイン。インラインエラー、入力補完機能「IntelliSense」、コメント、インデントなどに対応する数式エディタ―をサイドパネルとして開ける「Advanced formula environment」(AFE)や、「Excel」から生成AIを利用できるようにしたカスタム関数「LABS.GENERATIVEAI」を利用できる。

 数式デバッガー機能は、AFEの機能として動作し、[Grid]タブに追加された虫型のボタンから有効・無効を切り替え可能。有効化されると数式エディターペインの下にデバッグペインが現れ、リアルタイムでデバッグが行われる。

数式エディターペインの下にデバッグペインが現れ、リアルタイムでデバッグが行われる

 デバッグペイン上のステップにマウスオーバーするとハイライトと下線が表示され、何が変更されたのかを確認できるほか、範囲が指定されている場所では該当グリッドのプレビューをポップアップ表示可能。LAMBDA関数のデバッグも可能で、関数の左に表示された[▶]アイコンのクリックで、その関数がどのように評価されているかを確認できる。

ステップのマウスオーバーでハイライトと下線が表示
該当グリッドのプレビューをポップアップ表示
LAMBDA関数のデバッグも可能

 「Excel Labs」はOffice ストアや「Microsoft Excel」の[アドイン]ボタンからインストール可能。すでに導入済みの場合は、デバッガー機能が自動適用されるため、明示的にアップデートする必要はない。