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iPad版「Excel」がピボットテーブルに対応、出先でも気軽にデータ分析

v2.80.1203.0以降で段階的にロールアウト

iPad版「Excel」がピボットテーブルに対応

 米Microsoftは1月4日(現地時間)、iPad版「Microsoft Excel」がピボットテーブルに対応したと発表した。v2.80.1203.0以降で利用可能で、段階的にロールアウトされる。

 「ピボット テーブル」(PivotTables)は、クロス集計などのデータ分析に使われる機能。たとえば商品の販売データをカテゴリごとに比較・分析したり、月別で集計して販売傾向を掴んだりといったことが行える。

 この機能はデスクトップ版(Windows/Mac)やWeb版ではお馴染みだが、比較的高度な機能であるせいか、それ以外のプラットフォームではまだサポートされていなかった。しかし、今回iPadでピボットテーブルの作成と編集がサポートされたことで、外出先などでも気軽に利用できるようになった。エクスペリエンスもデスクトップ版とWeb版に寄せられており、違和感なく利用できそうだ。

 ピボットテーブルの作成は、リボンの[挿入]タブにある[ピボットテーブル]コマンドから可能。ソースと挿入場所を選択すると、シングルタップでピボットテーブルがワークシートに追加される。

 ピボットテーブルのフィールドは、画面右側のサイドパネル(フィールドリスト)で指定する仕組み。行・列のフィールドをドラッグで入れ替えることも可能。

サイドパネルで行・列のフィールドをドラッグで入れ替え

 そのほかにも、ピボットテーブルのソースデータを変更したり、設定ペインでピボットテーブルを微調整できる。

設定ペインでピボットテーブルを微調整

 iPad版「Excel」は現在、「App Store」から無償でダウンロード可能。一部機能は「Microsoft 365」などのサブスクリプション契約が必要となる。対応OSは、「iPadOS 16.0」以降。