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Excelで人気の「ピボット テーブル」機能が「EmEditor」でも利用可能に ~v21.4.0が正式公開
無償版も引き続き強化、自動更新と通知バルーンの個別無効化に対応
2021年12月23日 15:33
米Emurasoftは12月23日(日本時間)、テキストエディター「EmEditor」の最新版v21.4.0を正式公開した。今回の目玉は、「Microsoft Excel」でも人気の「ピボット テーブル」への対応だ。「これが使いこなせれば脱入門」と位置づけられている比較的高度な機能が、CSVデータの表示・編集に対応するとはいえ、本来であればテキストエディターに過ぎない「EmEditor」に搭載されたのは驚きだ。
「ピボット テーブル」は、クロス集計などのデータ分析に使われる機能。たとえば以下のような来場者のデータがあるときに、
会社員 男
自営業 男
公務員 女
公務員 男
学生 女
学生 男
会社役員 女
公務員 男
自営業 男
学生 女
横軸(列)に職業、縦軸(行)に性別をとってそれぞれの出現数(件数)を集計し、以下のような新しいテーブルを作成することができる。
会社員 会社役員 公務員 学生 自営業 総計
女 1 1 2 4
男 1 2 1 2 6
総計 1 1 3 3 2 10
行・列の合計をとることも可能で、どのような属性の来場者があったのかが一目でわかるだろう。件数のほかにも、合計や平均、最大値・最小値を集計することも可能だ。
「EmEditor」の場合、「ピボット テーブル」関連のコマンドは[編集]-[CSV]メニューやCSVヘッダーの右クリックメニューなどから利用可能。[並び替え]ツールバーに新設されたボタンからも利用できる。[並び替え]ツールバーはこれまで[CSV/並べ替え]ツールバーに統合されていたもので、本バージョンから分離された。表示されない場合は、[ツールバーのカスタマイズ]ダイアログで[すべてリセット]コマンドを実行するとよいようだ。
そのほかにも、「EmEditor Free」にも自動更新機能が導入された。ユーザーからの要望に応え、アップグレードを促すバルーン表示を無効化することもできる。これに伴い、設定画面も拡充された。
無償で利用できる「EmEditor Free」は、以前に大幅な機能強化が行われて以降、着実にユーザーを伸ばしているようだ。
「EmEditor Professional」は、Windowsプラットフォームで定番のテキストエディター。プラグインで機能を拡張できるのが特徴で、CSVデータを扱うための機能も非常に充実している。年額5,280円の有償ソフトだが、個人利用であれば機能制限のある無償版「EmEditor Free」として利用できる。
対応OSは64bit版を含むWindows 7/8.1/10/11およびWindows Server 2008 R2以降で、現在同社の公式サイトや窓の杜ライブラリからダウンロード可能。Windows 10以降であれば「Microsoft Store」から入手できるストア版を利用するのが手軽だ。
ソフトウェア情報
- 「EmEditor Professional」
- 【著作権者】
- Emurasoft, Inc.
- 【対応OS】
- 64bit版を含むWindows 7/8.1/10/11およびWindows Server 2008 R2以降
- 【ソフト種別】
- シェアウェア 年額5,280円(永久ライセンスは23,760円、30日間の試用期間後は個人利用に限り機能制限のある無償版「EmEditor Free」として使用可能)
- 【バージョン】
- 21.4.0(21/12/23)