「EmEditor」で複数のキーワードを一挙に高速置換可能に ～v21.7.0が公開

「EmEditor」v21.7.0

　米Emurasoftは5月12日、Windows用テキストエディター「EmEditor」の最新版v21.7.0を公開した。デスクトップ インストーラー版の場合、［ヘルプ］メニューの［更新のチェック］を選択することで最新版に更新できる。

　v21.7.0では、［比較］コマンド、または［オプションを指定して比較］コマンドを実行した時にテキストの比較結果が、1つの左右に分割されたウィンドウに表示されるようになった。これは、設定により従来のようにウィンドウを並べて表示することも可能。同機能は「EmEditor Professional」および「EmEditor Free」の両方で利用できる。

テキストの比較結果が1つの左右に分割されたウィンドウに表示されるように

［ファイルの比較］ウィザードの［表示オプションの選択］ページで従来のスタイルに戻すことも可能

　また、［連続置換］ダイアログに［すべて一括置換］コマンドが追加された。v19.9で追加された［すべて連続置換］は複数指定されたキーワードを1個ずつ置換し、置換が完了してから次のキーワードの置換を行うことを繰り返すコマンドだった。一方、今回の［すべて一括置換］は指定されたすべてのキーワードを同時に置換できる。

　さらに、複数の文字列を同時に置換できる［すべて一括置換］は［すべて連続置換］よりも、6,310倍に高速化（10,000行のテキストに対して100万個のキーワードを置換した場合）したとするテスト結果が示されている。なお、v21.7.0における［すべて一括置換］は正規表現、数値範囲、改行を含む検索文字列をサポートしていない。

［連続置換］ダイアログ ボックスに［すべて一括置換］ボタンを追加

［ファイルから連続置換］ダイアログ ボックスにも［一括検索］ボタンと［すべて一括置換］ボタン

　そのほか、URI強調表示やCSV選択モードでの行選択を改善。読み直し前のスクロール位置が最下部の場合、スクロール位置が最下部を保持するようになった。水平グリッドの既定のスタイルを点線より標準に変更し、垂直区切り線の描画速度が向上したほか、C++を含む設定にてインデント終了の正規表現の既定値も変更されている。プラグインやマクロについても新たなフラグが追加された。不具合の修正も行われている。