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「EmEditor」のGREP検索が対象をファイルのタイムスタンプで絞り込み可能に

[すべて一括置換]コマンドや分割画面での比較機能もブラッシュアップ

「EmEditor」v21.8.0

 米Emurasoftは6月9日、Windows用テキストエディター「EmEditor」の最新版v21.8.0を公開した。最新版では、複数ファイルを対象とした検索・置換で対象をファイルのタイムスタンプで絞り込めるようになった。

 対象の絞り込みを行うには、[ファイルから検索]、[ファイルから置換]ダイアログの[高度]ボタンから[高度]ダイアログを表示し、[最古の更新日]、[最新の更新日]チェックボックスをONにしてカレンダーから日付を選択すればよい。片方のチェックボックスのみをONにして指定日以前・以降のファイルを対象にすることも可能だ。

複数ファイルを対象とした検索・置換で対象をファイルのタイムスタンプで絞り込めるように

 また、v21.7.0で追加された[すべて一括置換]コマンドや、比較結果を1つのウィンドウで表示する機能のブラッシュアップも行われている。

 複数のキーワードを一気に置換する[連続置換]ダイアログの[すべて一括置換]コマンドでは、正規表現と数値範囲がサポートされた。ただし、正規表現や数値範囲をキーワードとして設定すると競合が発生する場合がある。競合が発生した場合は、まず通常のキーワードが優先され、次に数値範囲、最後に正規表現が適用されるとのこと。

[連続置換]ダイアログの[すべて一括置換]コマンドが正規表現と数値範囲をサポート

 なお、正規表現をキーワードとして設定した場合は、[すべて一括置換]コマンドの置換速度が著しく遅くなる。それでも正規表現のキーワードが少なければ、[すべて連続置換]コマンドよりも高速であるという。

 一方、テキストの比較結果を左右に分割された1つのウィンドウで表示する機能では、2つのファイル名がそれぞれの文書表示部の上に表示されるようになった。また、分割表示になっているウィンドウのサイズを変更したときに、ウィンドウサイズに比例して分割の境界が調整されるようになっている。

テキストの比較結果を分割された1つのウィンドウで表示してもファイル名がそれぞれの文書表示部の上に表示されるように

 そのほか、Gitリポジトリのコミット履歴を表示できる新たなプラグイン「コミット リスト」が標準で同梱されるようになった。「コミット リスト」では、リポジトリに存在するファイルを開いて、ファイルの変更履歴を表示し、コミット以前のファイルと現在のファイルを並べて比較可能。コミットの詳細をコピーしたり、コミット作成時のディレクトリツリーを表示することもできる。

「コミット リスト」プラグイン(同社のWebサイトより転載)

 「EmEditor Professional」は、Windowsプラットフォームで定番のテキストエディター。プラグインで機能を拡張できるのが特徴で、CSVデータを扱うための機能も非常に充実している。年額5,280円の有償ソフトだが、個人利用であれば機能制限のある無償版「EmEditor Free」として利用できる。

 対応OSは64bit版を含むWindows 7/8.1/10/11およびWindows Server 2008 R2以降で、現在同社の公式サイトや窓の杜ライブラリからダウンロード可能。Windows 10以降であれば「Microsoft Store」から入手できるストア版を利用するのが手軽だ。

ソフトウェア情報

「EmEditor Professional」
【著作権者】
Emurasoft, Inc.
【対応OS】
64bit版を含むWindows 7/8.1/10/11およびWindows Server 2008 R2以降
【ソフト種別】
シェアウェア 年額5,280円(永久ライセンスは30,240円、30日間の試用期間後は個人利用に限り機能制限のある無償版「EmEditor Free」として使用可能)
【バージョン】
21.8.0(22/06/09)