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あいまい検索に対応した「EmEditor」v22.0が公開 ~フリー版でも一部利用可能
詳細な一致条件を設定でき、フィルターやCSVの結合などでも利用できる
2022年10月6日 18:51
米Emurasoftは10月6日(日本時間)、テキストエディター「EmEditor Professional」の最新版v22.0.0を正式公開した。本バージョンでは、Typoや表記の揺れを無視したあいまい一致を使って検索やフィルタリング、CSVの結合などが行えるようになっている。
「EmEditor」のあいまい一致は無料版の「EmEditor Free」でも一部利用可能。「EmEditor Professional」ではあいまい度を、オプションで詳細な一致条件を設定でき、完全位置する割合を示す「類似性レベル」と、許容する編集距離(2つの文字列を完全一致させるまでに必要な編集回数を表す値、レーベンシュタイン距離)の最大値を表す「最大編集距離」で指定可能。
さらに、[発音区分符号、濁点、半濁点などの前進を伴わない結合文字を区別しない]、[ひらがな、カタカナを区別しない]といった便利なオプションも利用できる。また、[文字列/文字範囲]オプションでは、指定した文字の有無を区別しないようにできる。例えば「ー」(長音符)を指定すると「エディタ」と「エディター」を区別しなくなり、「,」(カンマ)を指定すれば「Emurasoft, Inc.」と「Emurasoft Inc」を区別しなくなる。
組み込みのクリップボード履歴機能([Ctrl]+[Shift]+[V]キー)も拡張された。箱型選択などを使ってコピーした文字列を張り付ける時の形式を、右クリックメニューで以下の4つから選ぶことが可能。
- 文字で挿入
- 行で挿入
- 箱型で挿入
- セルで挿入
さらに、新たに[挿入]メニューが追加され、発音区分符号や、日時、連番などの挿入がわかりやすくなったほか、Eメールのヘッダーなどに使われる「MIME Encoded-Word (Base64)」文字列を強調表示する機能も追加された。「Unicode 15.0」もサポートされている。
そのほか、「コミット リスト」プラグインが更新され、ブランチの比較機能が追加されるなどの改良が施された。マクロの機能追加や不具合修正も行われている。
「EmEditor Professional」は64bit版を含むWindows 7/8.1/10/11およびWindows Server 2008 R2以降に対応する年額6,160円(2年目以降は半額)などのシェアウェアで、現在同社のWebサイトや窓の杜ライブラリからダウンロードできる。
有償ソフトだが30日間の試用が可能で、試用期間後は個人利用に限り機能制限のある無償版「EmEditor Free」として使用できる。また、インストーラー版のほかにも、「Microsoft Store」から入手できるストア版が用意されており、年額2,350円で利用可能。最新のストア版は自動でアップデートされる。
ソフトウェア情報
- 「EmEditor Professional」
- 【著作権者】
- Emurasoft, Inc.
- 【対応OS】
- 64bit版を含むWindows 7/8.1/10/11およびWindows Server 2008 R2以降
- 【ソフト種別】
- シェアウェア 年額6,160円(2年目以降は半額、永久ライセンスは40,040円、30日間の試用期間後は個人利用に限り機能制限のある無償版「EmEditor Free」として使用可能)
- 【バージョン】
- 22.0.0(22/10/06)