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「EmEditor」が言語サーバープロトコル(LSP)をついにサポート ~最新v22.3.0が正式公開

クラッシュ防止のため検索・置換の前にCSV構文チェックを中止するかを確認する仕様に

「EmEditor Professional」v22.3.0

 米Emurasoftは4月12日(日本時間)、テキストエディター「EmEditor Professional」の最新版v22.3.0を正式公開した。64bit版を含むWindows 7/8.1/10/11およびWindows Server 2008 R2以降に対応するシェアウェアで、現在同社のWebサイトや窓の杜ライブラリからダウンロードできる。

 今回のバージョンの目玉は、言語サーバープロトコル(LSP)をサポートしたこと。v22.3.0では、関数名やその他のシンボル上にマウス ポインターを置くと、簡単な説明を表示する「ツールチップ」の機能のみが利用可能で、将来的にはさらに多くのLSPの機能をサポートする予定。

 LSPの機能は既定で無効となっている。利用するには[設定]プロパティの [言語サーバー] ページから、[言語サーバー プロトコルを有効にする (試験的)] オプションを有効化すればよい。なお、本機能は「EmEditor Professional」のみで利用可能。また現状、サポート中のプログラミング言語は、HTML/CSS/JavaScript/Perl/C/C++/Pythonとなっている。こちらも将来的により多くのプログラミング言語に対応予定だ。

設定のプロパティに[言語サーバー]ページを追加

 その上、本バージョンでは、特に低メモリ状態で巨大ファイルを扱う場合の信頼性と頑強性が向上。さらに、検索・置換、その他の操作の前にCSV構文チェックを中止するかどうかを確認するメッセージが既定で表示されるようになった。これは巨大ファイルを開いた直後の「バックグラウンド CSV 構文チェック」が実行中に、検索・置換コマンドなどを実行すると、場合によってはクラッシュが発生することに対応したもの。

 この確認メッセージは、[カスタマイズ]ダイアログの [CSVオプション]ページで、[CSV構文チェックがまだ実行中の時、確認メッセージを表示する]オプションを解除することにより、無効にすることもできる。

CSV構文チェックを中止するかどうかを確認するメッセージが既定で表示されるように

 そのほかの新機能については、下記の通り。

  • 数値範囲表現で桁(千)区切りを含む数字もヒット可能にする、[カスタマイズ]-[並べ替え]ダイアログの[桁区切りを許可する]オプションをを追加
  • [Esc]キーでCSV構文チェックを中止可能に
  • コマンドラインオプションに「/ng」(常に新規グループウィンドウを作成)を追加
  • 異常終了が「Microsoft IME」に関連する場合、問題を説明する確認メッセージを表示するように
  • ステータスバーの「合計/平均」の右クリックメニューで[コピー]を選択したときは、数値のみをコピーするように
  • [カスタマイズ]-[タブ]ダイアログの[アクティブなタブを強調表示]オプションを既定でONに
  • [検索]ダイアログの[抽出]および[AからZへ並べ替え]、[ZからAへ並べ替え]コマンドを高速化

 「EmEditor Professional」は、Windowsプラットフォームで定番のテキストエディター。プラグインで機能を拡張できるのが特徴で、CSVデータを扱うための機能も非常に充実している。永久ライセンスで40,040円、年間サブスクリプションで6,160円の有償ソフトだが30日間の試用が可能で、試用期間後は個人利用に限り機能制限のある無償版「EmEditor Free」として使用できる。また、「Microsoft Store」から入手できるストア版も用意されている。

Microsoft Storeで「EmEditor (64-bit)」を入手する

ソフトウェア情報

「EmEditor Professional」
【著作権者】
Emurasoft, Inc.
【対応OS】
64bit版を含むWindows 7/8.1/10/11およびWindows Server 2008 R2以降
【ソフト種別】
年額6,160円など(試用期間後は、個人利用のみで一部機能の制限された「EmEditor Free」として使用可能)
【バージョン】
22.3.0(23/04/12)