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「EmEditor」v22.2.0が公開 ~巨大なCSVファイルも快適に開けるように

JavaScriptエンジン「V8」を利用した置換にも対応

「EmEditor Professional」v22.2.0

 米Emurasoftは1月26日(日本時間)、テキストエディター「EmEditor Professional」の最新版v22.2.0を正式公開した。64bit版を含むWindows 7/8.1/10/11およびWindows Server 2008 R2以降に対応するシェアウェアで、現在同社のWebサイトや窓の杜ライブラリからダウンロードできる。

 v22.2では、各種機能でさまざまなチューニングが施された。

 たとえば、巨大ファイルを開く際のCSV自動検出処理を、ファイルを開いた後ではなく開く前に行うようになった。こうすることで、ファイル全体が開かれるのを待つことなく、ファイルをCSVモードで表示できる。

 また、CSV構文チェックもバックグラウンドで行えるようになった。構文チェックが終わるのを待つことなくファイルを表示することができるようになり、体感的な速度向上が期待できる。

 さらに、とくに空きメモリが少ない状態で巨大ファイルを扱う際の信頼性も改善。メモリが少ない場合やその他の致命的なエラーが発生した場合はメッセージボックスで低メモリ状態であることを知らせ、仮想メモリを増やす方法を案内するようになった。並べ替え時のメモリ不足を抑止するため、進捗ダイアログで多くのメモリを消費するアンドゥ用データを破棄することも可能になっている。

低メモリ状態での安定性を向上。それでもメモリ不足の場合は、改善方法をダイアログで案内するように

 そのほかにも、内蔵の「コミット リスト」プラグインを強化。置換表現構文には「¥V」を追加し、JavaScriptエンジン「V8」を利用した置換が行えるようになった。ただし、「EmEditor」の「V8」エンジンはマクロを非同期実行するため、「JScript」よりも動作が遅くなる可能性がある。必要なときだけ利用するのがおすすめだ。

置換表現構文に「¥V」を追加し、JavaScriptエンジン「V8」を利用した置換が行えるように

 「EmEditor Professional」は、Windowsプラットフォームで定番のテキストエディター。プラグインで機能を拡張できるのが特徴で、CSVデータを扱うための機能も非常に充実している。永久ライセンスで40,040円、年間サブスクリプションで6,160円の有償ソフトだが30日間の試用が可能で、試用期間後は個人利用に限り機能制限のある無償版「EmEditor Free」として使用できる。また、「Microsoft Store」から入手できるストア版も用意されている。

ソフトウェア情報

「EmEditor Professional」
【著作権者】
Emurasoft, Inc.
【対応OS】
64bit版を含むWindows 7/8.1/10/11およびWindows Server 2008 R2以降
【ソフト種別】
年額6,160円など (試用期間後は、個人利用のみで一部機能の制限された「EmEditor Free」として使用可能)
【バージョン】
22.2.0(23/01/26)