ニュース

Windows 11は「Apple M3」も正式サポート ~「Parallels Desktop 18/19」で

ただし、「ネストされた仮想化」に関わる機能は利用不可

同社のサポートページ

 Windows 11では、「Apple M3」プロセッサー搭載デバイスが正式にサポートされているとのこと。米Microsoftが1月17日(現地時間)、サポートページで明らかにした。

 同社によると、仮想PCソフト「Parallels Desktop 18」「Parallels Desktop 19」はArm版「Windows 11 Pro」および「Windows 11 Enterprise」をApple M1、M2、M3搭載デバイスで実行するためのソリューションとして認定しているとのこと。Arm版Windows 11はx64版とほぼ同等の互換性があり、「DirectX 12」に依存するアプリも含め、幅広い種類のハードウェア、ゲーム、アプリケーションが動作する。

 ただし、「Parallels Desktop」は仮想化の追加レイヤー(ネストされた仮想化:Nested Virtualization)をサポートしていないため、一部機能に制限がある。利用できない機能は以下の通り。

  • Windows Subsystem for Android(WSA):Windows 11デバイスで「Amazon アプリストア」のAndroidアプリを実行
  • Windows Subsystem for Linux(WSL):Windows 11でGNU/Linux環境を実現する
  • Windows Sandbox:アプリケーションをシステムから隔離して安全に実行するための軽量デスクトップ環境
  • 仮想化ベースのセキュリティ(VBS):OSとは隔離された安全なメモリ領域を作成・分離するセキュリティ技術

 また、「Microsoft Store」から入手可能な32bit版Armアプリケーションは、M1、M2、M3チップを搭載したMacデバイスでサポートされない。これらは一般的な「Windows on Arm」環境でも非推奨とされている(x86/64アプリのエミュレーション実行は可能)。

 そのほかにも、「Windows 365」クラウドPCであれば「Parallels Desktop」を購入しなくてもWindows 11環境をMacデバイスで利用できる。ユーザー単位、月単位で提供される有料のSaaSサービスだが、こちらではネストされた仮想化もサポートされている。