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Apple、旧版の「iOS」「iPadOS」、「watchOS」、「tvOS」でもセキュリティ修正

「iOS/iPadOS 16.7.5」「iOS/iPadOS 15.8.1」などが公開、ゼロデイ脆弱性に注意

Apple、「iOS 16.7.5」などを公開

 米Appleは1月22日(現地時間)、旧バージョンの「iOS」「iPadOS」に対してもセキュリティアップデートをリリースした。「watchOS」「tvOS」でもセキュリティ修正が実施されている。

「iOS 16.7.5」と「iPadOS 16.7.5」

 「iOS 16.7.5」と「iPadOS 16.7.5」では、CVE番号ベースで12件の脆弱性が修正された。アクセシビリティ機能の情報漏洩、「Apple Neural Engine」でアプリにカーネル権限を取得され、任意コードが実行される問題、「ImageIO」におけるプロセスメモリの漏洩などが対処されている。「過去最悪」の脆弱性と評価されている「curl」の欠陥修正(CVE-2023-38545/CVE-2023-38546)も含まれる。

 なかでも「WebKit」における任意コード実行の脆弱性「CVE-2024-23222」には注意。すでに悪用された可能性があるとのことで、できるだけ早いアップデートが必要だ。「iOS 17.3」「iPadOS 17.3」「macOS Sonoma 14.3」などでも対処済み。

「iOS 15.8.1」と「iPadOS 15.8.1」

 「iOS 15.8.1」と「iPadOS 15.8.1」では、「WebKit」の脆弱性が2件修正されている(CVE-2023-42916、CVE-2023-42917)。

 いずれも「iOS 16.7.1」より前のバージョンのiOSで悪用の可能性があるという報告があるとのこと。機密情報の漏洩や任意コードの実行につながる恐れがあるので、できるだけ早めにアップデートしておきたい。「iOS 16」「iOS 17」は昨年末のセキュリティアップデートで対処済み。

 そのほかにも、「watchOS」や「tvOS」でもセキュリティ修正が実施されている。「tvOS」は前述の「CVE-2024-23222」の影響を受けるので注意。