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Windows 10で「Sysprep」コマンドが完了しない問題 ~昨年11月末のパッチ「KB5032278」以降で

Microsoftが軽減策を案内

Windows 10で「Sysprep」コマンドが完了しない問題

 米Microsoftは1月23日(現地時間)、Windows 10で「Sysprep」コマンドが失敗するという問題が発生していることを明らかにした。2023年11月30日にリリースされた更新プログラム「KB5032278」以降を適用した「Windows 10 バージョン 22H2」でのみ発生するという。

 「Sysprep」(System Preparation Tool:システム準備ツール)は、あるPCでカスタマイズしたシステム環境からセキュリティ識別子(SID)などの固有の情報を削除(一般化)して、他のPCにもインストール可能な汎用イメージを作成し、複数のデバイスへイメージ展開できるように準備するためのツール。一般のユーザーが利用することはあまりないが、大量のデバイスを管理しなければならない企業などではよく使われている。

 同社によると、「KB5032278」以降を適用したWindows 10環境では「Microsoft Edge」パッケージのステータスの問題により、一部のデバイスで「Sysprep」コマンドが完了できない場合があるとのこと。この問題が発生した環境では、「setupact.log」に「0x80073cf2」というエラーコードが記録される。

 同社は現在、解決に向けて取り組んでおり、今後のリリースで最新情報を提供するとしている。当面の間はサポートドキュメント「KB5034912」を参照し、この問題を軽減する「PowerShell」コマンドを実行するとよいだろう。