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「Windows 11 バージョン 22H2/23H2」向け2023年11月プレビューパッチが配信開始
「Copilot in Windows」に多くの修正
2023年12月5日 09:31
米Microsoftは12月4日(現地時間)、「Windows 11 バージョン 22H2/23H2」向けの2023年11月非セキュリティプレビュー更新プログラムをリリースした。予定より1週間遅れでプレビューパッチが出そろった格好だ。
- Windows 11 バージョン 23H2:KB5032288
- Windows 11 バージョン 22H2:KB5032288
- Windows 10 バージョン 22H2:KB5032278(11月30日リリース済み)
今回リリースされたのは、米国時間来月第2火曜日に予定されている月例の更新プログラム(パッチチューズデー)に先駆けてテストされるプレビューパッチ。セキュリティ関連の修正は含まれておらず、 適用は必須ではない 。あくまでも新機能をいち早く試してみたいパワーユーザーや、組織で大量のデバイスを管理しており、自社環境への影響を事前にテストしたいIT管理者向けとなっており、勝手にインストールされることはないので安心してほしい。既知の不具合に悩まされている人にとっても試す価値はあるが、一般のユーザーは来月の「Windows Update」を待っても問題はない。
「Windows 11 バージョン 23H2」における主な新機能は、以下の通り。デスクトップでAIとチャットできる「Copilot in Windows」で多くの改善が行われている。
- 複数のディスプレイで「Copilot in Windows」(プレビュー)が利用可能。「Copilot in Windows」を表示させたいディスプレイのタスクバーで「Copilot in Windows」タスクバーボタンを押すと、そのディスプレイで表示される
- [Alt]+[Tab]キーによるタスクスイッチで「Copilot in Windows」(プレビュー)のサムネイルプレビューが表示されるように
- OS同梱の背景画像をデスクトップ壁紙として利用している場合、今後数週間のうちに「Windows Spotlight」がデフォルトのデスクトップ背景に設定される可能性がある
- ローカルアカウントを使ってWindowsにサインインしたとき「Copilot in Windows」(プレビュー)にヘルプを求められる回数が10回に。それ以降は認証済みアカウントを使用してサインインする必要がある
- タスクバーから「Copilot in Windows」(プレビュー)を開く速度が向上
なお、年末年始の休暇がある影響で12月末のプレビューパッチはリリースされない。米国時間第二火曜日のセキュリティパッチ(12月12日、1月9日)は通常通りリリースされる。
また、「Windows 11 バージョン 22H2」向けの非セキュリティプレビューパッチは2024年2月27日から廃止される。プレビューパッチの配信対象は「バージョン 23H2」のみとなる。