ニュース

プリンターが「HP LaserJet」と誤認識、勝手にアイコン・名前が変わってHP製アプリがインストールされる不具合

印刷プロセスには問題なし、現在原因を調査中

同社のアナウンス

 米Microsoftは12月4日(現地時間)、「Microsoft Store」にアクセス可能なWindows 10/11環境で、プリンターが製造元に関係なくHP製と誤認識される問題が発生していることを明らかにした。勝手にプリンター名とアイコンが変更され、「HP Smart」アプリがインストールされる場合があるという。

 同社によると、このトラブルに遭遇したプリンターはほとんどの場合「HP LaserJet」の「M101」から「M106」モデルとして認識されるようで、アイコンや名前もそれに変更されることがある。プリンターをダブルクリックしても「このページで使用できるタスクはありません」というエラーが表示されてしまう。

 しかし、印刷プロセスそのものに影響はない。アプリから印刷を行うと通常通り印刷ジョブがキューに入り、これまで通り正しいドライバーを用いて正常にジョブを完了することができる。

問題となっている「HP LaserJet」シリーズ(ユーザーマニュアルより)

 つまり、この現象はあくまでも「HP Smart」アプリを「Microsoft Store」から取得して自動インストールするプロセスに起因している。そのため、「Microsoft Store」にアクセスできないWindowsデバイスであれば、この問題の影響を受けないと考えられている。

 影響するプラットフォームは、以下の通り。クライアントとサーバー、両方のOSに影響する。

  • Windows 11 バージョン 23H2
  • Windows 11 バージョン 22H2
  • Windows 11 バージョン 21H2
  • Windows 10 バージョン 22H2
  • Windows 10 バージョン 21H2
  • Windows 10 バージョン 1809
  • Windows 10 Enterprise LTSC 2019
  • Windows 10 Enterprise LTSC 2016
  • Windows 10 バージョン 1607
  • Windows 10 Enterprise 2015 LTSB
  • Windows Server 2022
  • Windows Server バージョン 1809
  • Windows Server 2019
  • Windows Server 2016
  • Windows Server 2012 R2
  • Windows Server 2012

 同社は現在、この問題を調査中。解決策についてパートナーと調整しているという。