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「ZoomIt 8.0」にキー送信機能 ~Sysinternalsの画面拡大・プレゼン補助ツール
あらかじめ仕込んだ台本通りにデモタイプ、特定キーの合成やクリップボードとの連携も
2024年2月13日 10:30
プレゼンテーション補助ツール「ZoomIt」の最新版v8.0が、2月6日(米国時間)にリリースされた。「ZoomIt」は、Microsoftの一部門Windows Sysinternalsで提供されているフリーのプレゼンテーション補助ツール。タスクトレイに常駐し、ホットキーで以下の便利な機能を呼び出せる。
- Zoom:デスクトップを拡大・縮小。マウスで描画も可能([Ctrl]+[1]キー)
- Draw:ズームモードなしで描画を開始する([Ctrl]+[2]キー)
- Break:カウントダウンタイマーを表示([Ctrl]+[3]キー)
- Live Zoom:「Zoom」モードと異なり、UIの操作が可能([Ctrl]+[4]キー)
- Record:デスクトップ全体をMP4形式で録画。[Shift]キーの追加で矩形選択、[Alt]キーの追加でアクティブウィンドウの録画も可能(「Windows 10 May 2019 Update」以降、[Ctrl]+[5]キー)
- Snip:指定したデスクトップ領域をクリップボードへコピー([Ctrl]+[6]キー)
最新版となるv8.0では、「DemoType」と呼ばれる新しい動作モードが追加された。これはアクティブになっているアプリへ台本通りにキー入力を送信するものだ。
We've released ProcDump 3.2 for Linux with m(un)map restrack support, ZoomIt v8.0 with the DemoType feature, and Autoruns v14.11 with bugfixes.
— Sysinternals (@Sysinternals)February 6, 2024
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利用するには、まず台本となるテキストファイルを用意し、[Input file]欄に登録する。次に、キー入力を送信したいアプリを選択し、[Ctrl]+[7]キーを押す(このキーはユーザー側でカスタマイズも可能)。すると、アプリ側で文字が自動で入力される。
入力速度の調整も可能だが、自分で入力をコントロールしたい場合は[Drive input with typing]オプションを有効にしておくとよい。ユーザーが何らかのキーを押すたびに、「ZoomIt」が台本通りに入力を進めるようになる。
ちなみに、アクティブなセッション(自動のキー送信)をキャンセルするには[Esc]キーを押す。また、別のウィンドウをアクティブにした場合も「DemoType」が中断される。
活用例としては、ライブデモでコードエディターや「Copilot」プロンプトを間違えないように、事前に内容を準備して、ホットキーで入力できるようにしておくといった用途が考えられる。台本にはさまざまな制御キーワードを埋め込むことが可能で、特定のキー入力を合成したり、クリップボードの内容を利用したりできる。
- [start]:クリップボードのデータを実行可能なスクリプトとして挿入
- [end]:[start]と対で利用し、スクリプトの終了を表す
- [enter][up][down][left][right]:キー入力を合成
- [pause:n]:n秒間のポーズ(一時停止)
- [paste]:[/paste]で閉じると、クリップボードからテキストを取り込む
「ZoomIt」はすべてのバージョンのWindowsに対応しており、現在「sysinternals.com」から無償でダウンロード可能。窓の杜ライブラリからもダウンロードできる。編集部ではWindows 11で動作を確認している。
ソフトウェア情報
- 「ZoomIt」
- 【著作権者】
- Mark Russinovich 氏
- 【対応OS】
- Windows(編集部にてWindows 11で動作確認)
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
- 【バージョン】
- 8.0(24/02/06)