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新しい「NVIDIA」アプリがベータ公開 ~「Experience」「コントロール パネル」などのアプリを統合
一部の機能は廃止へ
2024年2月26日 14:21
米NVIDIAは2月22日(現地時間)、新しい「NVIDIA」アプリのベータ版をリリースした。これまで同社が個別に提供していた「NVIDIA コントロール パネル」、「GeForce Experience」、「RTX Experience」といったアプリをモダナイズし、統合する取り組みの第一歩と位置付けられている。
新しい「NVIDIA」アプリは、同社製のGPU(「GeForce」など)を搭載するデスクトップPCやノートPCで利用可能。既存アプリで提供されていた以下の機能がブラッシュアップされた上で搭載される。
- システムにインストールされたGPUアプリ・ゲームをまとめた「ライブラリ」、「GeForce Now」や「NVIDIA Broadcast」といったアプリへのアクセスを提供する[ホーム]画面
- ドライバーのアップデートや再インストールを行う[ドライバー]画面。ゲーマー向けの「Game Ready」ドライバーとクリエイター向けの「Studio」ドライバーの切り替えも可能
- 「ライブラリ」のアプリ・ゲーム向けのGPU設定を管理する[グラフィックス]画面。「NVIDIA コントロール パネル」が担当していたシステムワイド(グローバル)な3D設定もカスタマイズ可能
- さまざまな特典が得られる[引き換え]画面
- 改善されたドライバー情報、ゲーム内オーバーレイなどの「NVIDIA」アプリ機能をON/OFFする[設定]画面
- [Alt]+[Z]キーで表示できるゲーム内オーバーレイ画面も刷新。「Shadowplay」録画ツール、「Freestyle」ゲームフィルター、NVIDIAハイライト、フォトモード、およびパフォーマンス監視ツールにすばやくアクセス
- ゲームの美しさを向上させる「Freestyle」ゲームフィルターに、「GeForce RTX」GPU上の「Tensor」コアによって高速化されたAI搭載フィルターを追加
今後のアップデートでは、ディスプレイとビデオの設定を含む「NVIDIA コントロール パネル」の残りの機能が統合される予定。さらにGPUオーバークロックやドライバーのロールバックなど、「GeForce Experience」と「RTX Experience」の機能の一部が移植される。
その一方で、アプリの簡素化とパフォーマンス向上を理由に、いくつかの機能が廃止される見込み。より優れた代替手段のある機能が中心で、「Twitch」および「YouTube」へのブロードキャスト、「Facebook」および「YouTube」への画像とビデオの共有などが含まれる。これらの合理化により、「NVIDIA」アプリのインストール時間が半分に、UIの応答性は50%向上し、占有ディスク容量は「GeForce Experience」より17%少なくなるという。