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NVIDIA製GPUドライバーに6件の脆弱性 ~最新「GeForce」ドライバーへの更新を

「CVSS v3.1」のベーススコアは最大で「7.8」

同社が公開したセキュリティ情報

 米NVIDIAは2月28日(現地時間)、同社製のGPUディスプレイドライバーに複数の脆弱性が存在することを明らかにした。対策を施した最新版のドライバーがリリースされている。

 今回のアップデートで修正された脆弱性は、以下の6件。深刻度を示す「CVSS v3.1」のベーススコアは最大で「7.8」となっている(括弧内は「CVSS v3.1」のベーススコア)。

  • CVE‑2024‑0071:Windows版ドライバーにおける境界外書き込み(7.8)
  • CVE‑2024‑0073:Windows版ドライバーのカーネルモードレイヤーにおける権限管理の問題(7.8)
  • CVE‑2024‑0074:Linux版ドライバーにおけるバッファー終端以降のメモリ位置にアクセスできてしまう欠陥(7.1)
  • CVE‑2024‑0078:Windows/Linux版ドライバーのカーネルモードレイヤーにおけるNULLポインター参照の問題(6.5)
  • CVE‑2024‑0075:Windows/Linux版ドライバーにおけるNULLポインター参照の欠陥(6.1)
  • CVE‑2022‑42265:Windows/Linux版ドライバーにおける整数オーバーフロー(5.3)

 加えて、NVIDIA VGPUソフトウェアでも2件の脆弱性が発見されており、修正版がリリースされている。

 Windows環境で「GeForce」シリーズを利用している場合は、以下のバージョンへの更新が必要。

  • R550:551.61
  • R470(Windows 10/11):474.82(「Kepler」シリーズのみ)
  • R470(Windows 7/8.x):474.89

 NVIDIA製GPUの最新版ドライバーは現在、公式サイトから無償で入手可能。同社が提供するユーティリティ「GeForce Experience」や、最近リリースされた新しい「NVIDIA」アプリでもアップデートできる。

新しい「NVIDIA」アプリでアップデート