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Opera、「Crypto Browser」の実験提供を終了。Web3技術の成果は本家「Opera」に

仮想通貨ウォレット機能「Opera Wallet」をすべてのサポートプラットフォームに展開

同社のアナウンス

 ノルウェーのOpera Softwareは2月29日(現地時間、以下同)、ブロックチェーン技術を活用したブラウザー「Crypto Browser」を廃止すると発表した。十分なテストを終え、プロジェクトのコア機能をデスクトップとモバイルのメインブラウザーへ実装完了したとして、3月14日をもって「Crypto Browser」のアップデートは打ち切られる。

 「Crypto Browser」は、2022年1月より同社が実験的に提供していたWebブラウザー。仮想通貨やNFT(Non-Fungible Token、非代替性トークン)、DApp(decentralized application、分散型アプリケーション)といった「Web3」技術が実装されていた。

 「Opera」ブラウザーにすでに搭載されている仮想通貨ウォレット機能「Crypto Wallet」は、「Crypto Browser」でテストされていた「Opera Wallet」に置き換えられ、「Opera」から直接「Bitcoin」「Ethereum」「Solana」といった暗号通貨を安全に取引できるようになる。この機能は、Windows/Mac/Linux版の「Opera」、Windows/Mac向けの「Opera GX」、モバイル版の「Opera」(iOS/Android)で利用可能。

 なお、サポート終了後も「Crypto Browser」の利用を継続することはできるが、セキュリティアップデートは提供されなくなる。同アプリの性格を鑑みても、そのままの利用は推奨しがたく、同社は「Crypto Browser」から「Opera」への移行を呼びかけている。