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無償でローカル「WordPress」環境を構築する最速の方法、「Studio」がWindowsに対応

わずか数クリック、開発の成果を最大5つまでデモサイトとして無償公開する機能も

Windows版「Studio by WordPress.com」を起動した様子。ここからワンクリックでローカル「WordPress」環境を構築できる

 米Automatticは5月29日(現地時間)、Windows版「Studio by WordPress.com」を無償公開した。ブログシステム「WordPress」をローカル環境で簡単に構築できるオープンソースのツール(ライセンスは「GPL-2.0 license」)。先行したMac版が好評で、Windows版のリリースが期待されていた。

 「Studio」のメリットは、わずか数クリックでローカルの「WordPress」環境ができあがってしまうこと。わざわざ「PHP」やWebサーバー(NGINX/Apache)、データベースサーバー(MySQL)、「Docker」などを別途導入する必要はなく、「WordPress Playground」と呼ばれる仕組みで軽量かつ信頼性の高いローカル「WordPress」サイトを構築できる(データベースには「SQLite」を利用)。

 また、「WordPress」管理画面や「サイトエディター」をはじめとするカスタマイズ機能へのアクセスも簡単だ。「Visual Studio Code」や「ターミナル」で「WordPress」を開く機能も備えているので、スムーズに開発へ移行できる。

「WordPress」管理画面や「サイトエディター」をはじめとするカスタマイズ機能へのアクセスも簡単
構築された「WordPress」サイト

 「Studio」の主な用途は、ローカル環境で「WordPress」サイトをデザインしたり、プラグインを開発するためのテストサイトとして用いることになるだろう。ローカル「WordPress」サイトを一時的に「WordPress.com」へ発行するデモサイト機能も備わっており、制作したサイトやテーマを顧客や同僚と共有したいときに役立つ。

デモサイトとして開発サイトを共有。最大5つまで無料

 なお、デモサイトの公開には「WordPress.com」のアカウントが必要(それ以外の機能に関しては、アカウントなしでも利用できる)。1つのアカウントに付き、最大で5つの無料デモサイトをリンクできる。削除または期限切れのデモサイトはカウントされず、料金が発生することはないので、安心して利用できるだろう。