ニュース

ローカル「WordPress」と「WordPress.com」を同期する「Studio Sync」が発表

公式ローカル環境構築ツール「Studio by WordPress.com」から利用可能

Automattic、「Studio Sync for WordPress.com」を発表

 米Automatticは1月6日(現地時間)、「Studio Sync for WordPress.com」を発表した。ブログシステム「WordPress」をローカル環境で簡単に構築できる公式ツール「Studio」を「WordPress.com」へ接続し、両者のデータを同期できる新しいソリューションだ。

 「Studio」は、「WordPress」オフィシャルのローカル環境構築ツール。わずか数クリックでPC上に「WordPress」環境を構築することが可能で、わざわざ「PHP」やWebサーバー(NGINX/Apache)、データベースサーバー(MySQL)、「Docker」などを別途導入する必要はない(データベースには「SQLite」を利用)。プラグインの開発はもちろん、構築したローカルサイトを一時的に「WordPress.com」へ発行するデモサイト機能も備わっており、デザインのコラボレーションにも向いている。

 対応OSはWindows/Macで現在、「WordPress.com」の開発者向けサイトから無償でダウンロード可能。Windows版は「Microsoft Store」からも入手できる。

 今回発表された「Studio Sync」は、「Studio」でローカル環境に構築した「WordPress」ブログと「WordPress.com」にホストされた公開ブログを同期するサービスだ。SFTP転送やデータベースの接続といった知識がなくても、手軽にローカル開発環境(ブログシステム、データ、ファイル)を本番環境に配置(デプロイ)できる。動作確認のためのステージング(準本番)環境があるならば、ローカルの「Studio」サイトを「WordPress.com」のステージングサイトへプッシュすることも可能。

 さらに「WordPress.com」サイトを複数の「Studio」サイトに接続することもできるので、チーム開発も容易になるだろう。

 ただし、「WordPress.com」サイトを同期するには最低でも「Business」プラン(3,500円)が必要だ。