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キーボードランチャー「Ueli」がv9.0に ~5年ぶりのメジャーバージョンアップ

「Electron」ベースでWindows/Mac/Linux対応、拡張機能の仕組みも搭載

クロスプラットフォーム対応のキーボードランチャーアプリ「Ueli」

 クロスプラットフォーム対応のキーボードランチャーアプリ「Ueli」が6月21日(日本時間)、v9.0.0へとアップデートされた。5年ぶりのメジャーバージョンアップとなる。

 「Ueli」は、[Alt]+[Space]キーで手軽に呼び出せるオープンソースのランチャーアプリ(ライセンスは「MIT」)。キーボード入力でアプリ検索し、すばやく起動することができる。Webブラウザー「Chromium」(「Google Chrome」や「Microsoft Edge」のベースとなっているアプリ)を活用したアプリケーションフレームワーク「Electron」で開発されており、Windows/Macに対応するほか、Web標準技術で機能を拡張できるプラグインシステムを備えるのが特徴だ。

[Alt]+[Space]キーで手軽に呼び出せる
拡張機能の仕組みも搭載

 「Ueli 9.0」では、新たにLinuxをサポート。ライト・ダークテーマが自動で検出されるようになったほか、Windows版でマイカ・アクリル効果がサポートされるなど、細部のデザインも改善された。

 内部ではコードベースが完全に書き換えられているとのことで、アプリのアーキテクチャーが改善されたことにより、新しいプラグインが追加しやすくなっている。本バージョンからプラグインは拡張機能(Extension)と呼ばれるようになったが、設定画面でこれらを有効化すると、ファイル検索やWeb検索といった機能を自由に追加できる。最新版では「ターミナル」機能や「DeepL」翻訳などの拡張機能が追加された。

 一方で、従来のプラグインは利用できなくなっているので注意。また、以前のバージョンでは日本語に対応していたが、本バージョンでは翻訳が間に合っておらず、日本語化できない。今後の改善に期待したい。

翻訳が間に合っておらず、日本語化できない

 「Ueli」は現在、公式サイト「ueli.app」から無償でダウンロード可能。執筆時現在の最新版は、6月24日にリリースされたv9.0.1だ。

ソフトウェア情報

「Ueli」
【著作権者】
Oliver Schwendener 氏
【対応OS】
Windows/Mac/Linux
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
9.0.1(24/06/24)