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「Microsoft Edge」がSVG画像のコピペに対応 ~他のChromium系ブラウザーにも恩恵

ネイティブアプリとのやり取りも簡単に

「Microsoft Edge」がSVG画像ファイルのコピー&ペーストに対応

 米Microsoftは7月11日(現地時間)、「Microsoft Edge」が「Async Clipboard API」でSVGファイルをサポートしたと発表した。ネイティブアプリでは当たり前に用いられているSVG画像のコピー&ペーストを、Webアプリでも簡単に行えるようになる。

 SVGファイルはベクター形式の画像フォーマットで、表示を拡大・縮小しても品質が劣化しないため、近年のレスポンシブデザイン(画面サイズに応じてそれに適したデザインへ切り替える手法)では欠かせないものとなっている。

 しかし、これまでクリップボードに格納されたデータを取得するために用いられてきたレガシーな「DataTransfer API」は、SVG形式をビルトインでサポートしておらず、扱いが難しい。たとえばユーザーがSVGコンテンツをWebアプリへ貼り付けようとしても、一般の画像形式と同じようにはいかず、生データを解釈するパーサーを用意するなどの手間が必要だった。

 新しい「Async Clipboard API」はその点が改善されており、「Edge 124」以降であればSVG形式にも完全対応している。つまり、「Async Clipboard API」を利用するアプリであれば、コピー元やコピー先がネイティブアプリ、Webアプリかにかかわらず、SVGコンテンツをクリップボードで扱える。

 このコードは「Chromium」プロジェクトにも提供されているため、「Google Chrome」をはじめとする他の「Chromium」系Webブラウザーでも恩恵を受けられる。