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Apple、「iOS 17.6」「iPadOS 17.6」をリリース ~日本でも衛星経由の緊急SOSを提供開始

2022年発売の「iPhone 14」以降で利用可能

Apple、「iOS 17.6」などを公開

 米Appleは7月29日(現地時間)、「iOS 17.6」「iPadOS 17.6」をリリースした。重要な不具合修正とセキュリティアップデートが含まれており、すべてのユーザーに適用が推奨されている。

 「iOS 17.6」のトピックは、他地域で先行提供されていた衛星経由の緊急SOSが日本でも利用できるようになったこと。この機能は2022年に発売された「iPhone 14」以降でサポートされており、携帯電話やWi-Fiの圏外でも衛星通信を介して緊急通報サービスに接続できる。

 この機能を利用するには、まずサイドボタンといずれかの音量調節ボタンを長押しする。すると電源オフや緊急電話(SOS)の画面が現れるので、緊急電話のスライドを右へスワイプする。緊急電話画面では警察(110)や消防・救急(119)、海上保安庁(118)への通話が可能だが、もし電話が通じない場合は衛星経由での緊急テキストを試すように促される。

サイドボタンといずれかの音量調節ボタンを長押し、緊急電話(SOS)画面へアクセス
もし電話が通じない場合は衛星経由での緊急テキストを試すように促される

 衛星通信の帯域幅は非常に狭いため、短いメッセージでも届くまでに数分間かかることがあるが、iPhoneの緊急テキスト機能はテキスト圧縮アルゴリズムなどを駆使することで、視界が開けた場合であればはわずか15秒でメッセージを送受信できる。また、「探す」アプリを利用して、自分の居場所を知らせることも可能だ。

視界が開けた場合であればはわずか15秒でメッセージを送受信
「探す」アプリを利用して、自分の居場所を知らせることも可能

 なお、セキュリティ関連の修正はまだアナウンスされていない。追ってお伝えする