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無料のメールアプリ「Thunderbird 128.1.0esr」がリリース、10件の脆弱性を修正
多くの不具合も修正
2024年8月7日 15:46
オープンソースのメールソフト「Thunderbird」v128.1.0esrが、8月6日にリリースされた。以下の問題に対処したマイナーアップデートとなっている。
- 誤ったホスト名を持つ証明書を上書き追加できない
- 特定のシナリオでCalDAVカレンダーとCardDAVアドレス帳の自動検出に失敗する
- ローカルフォルダーの修復でメモリリークの可能性があった
- メッセージを選択した状態で新しいフォルダーに切り替えると、選択されたメッセージ数がクリアされない
- 「GnuPG」の外部インストールを使用すると、破損したメッセージを送受信することがある
- 外部「GnuPG」を使用していると、誤ったエンコードのメッセージを復号化できなかった
- インライン「OpenPGP」を使用して暗号化すると、UTF-8でエンコードされたメッセージが文字化けすることがある
- 電子署名でラップされたS/MIME 暗号化メッセージの内容にアクセスできなかった
- 起動直後にクラッシュすることがあった
- 「Thunderbird」を起動すると「Flatpak」がLinuxのドックに固定されていないアイコンを重複して作成する
- 「Flatpak」のリリースノートのURLが間違っていた
- 「Flatpak」インストール時にスペルチェック辞書が利用できなかった
- 一部のプロバイダーで署名付き「OpenPGP」メッセージのデジタル署名が壊れていた
- ビジュアルおよび UX の改善
セキュリティ関連の修正は、全部で10件。深刻度の内訳は、4段階中上から2番目の「High」が9件、3番目の「Moderate」が1件となっている。「Thunderbird」は既定でスクリプトが無効化されているため、「Firefox」ほどの影響はないが、できるだけ早めの対処が望ましい。
「Thunderbird」はWindows/Mac/Linuxに対応する寄付歓迎のフリーソフトで、現在、公式サイト「thunderbird.net」や「Microsoft Store」からダウンロード可能。Windows版はWindows 7以降をサポートしており、窓の杜ライブラリからもダウンロードできる。