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「Microsoft 365」アプリの更新でタイプ中にクラッシュ ~Outlook/Word/OneNoteで【9月10日追記】

古い言語パックが原因。Beta Channel/Current Channel Previewで修正版がリリース

同社のヘルプページ

 米Microsoftは8月15日(現地時間)、「Microsoft 365」アプリを更新するとテキスト入力やスペルチェックといった編集作業でアプリケーションが予期せず終了してしまう現象が発生していることを明らかにした。

 この問題は「バージョン 2407」(Build 17830.20138)およびそれ以降へのアップデートで発生し、「Outlook」や「Word」「OneNote」に影響する。問題が発生している環境では、「イベント ビューアー」に以下のような「イベント 1000」「イベント 1001」としてアプリケーションログが記録される。

Faulting application name: OUTLOOK.EXE, version: 16.0.17830.20138, time stamp: 0x66aaad8c
Faulting module name: mscss7it.dll, version: 16.0.12527.20122, time stamp: 0x5e439ea1 Exception code: 0xc0000005
Fault offset: 0x000000000003e518
Faulting process id: 0x0x51B0
Faulting application start time: 0x0x1DAE97DD89190C3

Faulting application name: OUTLOOK.EXE, version: 16.0.17830.20166, time stamp: 0x66b7aa44
Faulting module name: mscss7ge.dll, version: 16.0.4288.1000, time stamp: 0x55f830b9
Exception code: 0xc0000005
Fault offset: 0x0000000000031991
Faulting process id: 0x0x506C
Faulting application start time: 0x0x1DAEE7B92076D82

The faulting module name will vary depending on what language packs you have installed.  For example, mscss7it.dll for Italian, or mscss7ge.dll, for German, and others could include: EN, ES, FR, GE, IT, NP, PB.

 このトラブルは言語パックのバージョンが最新でないことに起因するようだ。「C:¥Program Files¥Microsoft Office¥root¥Office16¥mscss7xx.dll」のバージョンは「Office」アプリのバージョンと一致するはずだが、ずれていることがある。

 問題を解決するには、オンライン修復が有効。イベントログに「16.0.4288.1000」などのバージョン番号が記載されている場合は、言語パックの古いMSIインストーラーでセットアップされているため、それをアンインストールする必要がある。

[2024年9月10日編集部追記] 9月9日付で本問題を報告したWebページが更新され、問題が修正されたことが追記された。Beta ChannelのユーザーはVersion 2409 (Build 18021.15000)、Current Channel PreviewのユーザーはVersion 2409 (Build 18025.20000)へアップデートすることで問題が解消する。また、Current Channelのユーザーは、9月24日にリリース予定のVersion 2409 (Build 18025.20000)で解消するとのこと。