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生成AIが法務の人材不足を解消!? 契約書の要約や専門用語の解説をお手伝いする「LegalOnアシスタント」【CEATEC 2024】

グローバル向けの人気AI機能を日本へ逆輸入

法務業務を総合的にサポートするAIプラットフォーム「LegalOn Cloud」

 (株)LegalOn Technologiesは10月16日、同社が提供するAI法務プラットフォーム「LegalOn Cloud」において、契約書に関する指示や質問に対して瞬時に回答を表示する生成AI活用機能「LegalOnアシスタント(β版)」の提供を開始した。デジタルイノベーションの総合展「CEATEC 2024」(千葉・幕張メッセ)にてデモ紹介を実施している。

「LegalOnアシスタント(β版)」を活用した際の画面動画

 「LegalOn Cloud」は、特定の契約業務の課題解決のみをサポートするのではなく、法務案件の発生から終了までをシームレスにサポートするAI法務プラットフォーム。さまざまなContract Lifecycle Management(CLM)体制を、ユーザーの需要に応じて同一プラットフォーム上で自在に構築することができる。法務の人材不足問題もある中、欲しい情報を欲しいときにAIがレコメンドする、新しい法務業務の執務環境を提供する。

利用可能な機能のひとつである「契約リスクチェック」。契約書をレビューしてチェック項目を表示、修正案も提示してくれる

 今回、提供開始された「LegalOnアシスタント(β版)」は、ユーザーが「LegalOn Cloud」上にアップロードした契約書について、任意の指示・質問をすると回答が得られる機能。

 例えば、契約書の修正文案の提案や契約条項の要約、権利義務の抽出に加えて専門用語の解説、修正前後の契約書の比較など、ユーザーが定型的に行なっている業務をAIアシスタントに呼びかけることができる。同社があらかじめ設定した既定の指示・質問を、ワンクリックで実行できるボタンも実装されている。

契約書を熟読しても見つかりにくい情報も安心。AIが全文検索してくれる
AIが修正文案を生成してくれる。ただし、回答はあくまで参考情報として扱ってほしいとのこと
ドキュメントには直接加筆可能。修正箇所が一目でわかるようにもなっている

 「LegalOnアシスタント(β版)」は、法務担当者が法務業務の内、本来集中すべき業務に時間を割くことができるよう、契約業務の効率化を支援する。

 ちなみに本機能は、グローバル向けAI契約レビューサービス「LegalOn Global」にて、2024年2月より先行して提供されている機能(「LegalOn Assistant」)を逆輸入したもので、すでに利用したユーザーからは「専門用語をLegalOn Assistantで調べられている」「契約書業務が50%短縮された」との声が寄せられたとのこと。