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無料で複数の生成AIを同時実行できる「天秤AI byGMO」に「OpenAI o1-preview/mini」が実装
「Gemini」も出力速度が2倍になった最新モデルに
2024年10月1日 11:34
GMOインターネットグループのGMO教えてAI(株)は9月25日、最大6つのAIモデルを同時に実行できるWebサービス「天秤AI byGMO」において、米OpenAIの最新モデル「OpenAI o1-preview」および「OpenAI o1-mini」を実装した。あわせて、すでに利用可能な米GoogleのAI「Gemini」も最新バージョンにアップデートした。これらのモデルはすべて無料で利用できる。
「天秤AI byGMO」は、14個の生成AIモデルから最大6つを同時に実行できる機能。1つのプロンプトに対する回答を比較しながら、ユーザーに最適な生成AIモデルの回答を選択することができる。また「壁打ち機能」を搭載しており、複数のAI回答をまとめて校正・整形することも可能だ。
利用可能なAIモデル(執筆現在)
GPT-3.5 Turbo、GPT-4o、GPT-4o mini、OpenAI o1-preview、OpenAI o1-mini、Claude 3 Haiku、Claude 3 Sonnet、Claude 3 Opus、Claude 3.5 Sonnet、Gemini 1.0 Pro、Gemini 1.5 Pro、Gemini 1.5 Flash、Perplexity Web検索、Sonar Large(Llama3.1)
新たに実装されたAIモデル
「OpenAI o1-preview」
「OpenAI o1-preview」は「OpenAI o1」モデルの初期バージョン。「OpenAI o1」は、OpenAIが開発した最新の大規模言語モデルで、複雑な推論タスクに特化しており、長い内部の思考チェーンを生成してから回答を提供する。
競技プログラミングや数学オリンピックなどの高度な問題解決能力を持ち、物理学、生物学、化学の問題のベンチマーク(GPQA)にて人間の博士レベルの精度を超える性能を示している。
「OpenAI o1-mini」
「OpenAI o1-mini」は「OpenAI o1」の軽量版モデルで、STEM(科学、技術、工学、数学)、特に数学とコーディングに優れている。
数学性能は、高校レベルのAIME数学コンペティションで、o1(74.4%)に匹敵する70.0%のスコアを達成し、「OpenAI o1-preview」(44.6%)を大きく上回る。コーディング能力は、CodeforcesコンテストのWebサイトで1,650 Eloを達成し、o1(1,673)に匹敵し、こちらもo1-preview(1,258)を上回る。処理速度についても、「GPT-4o」と比較して約3~5倍高速に回答を生成する。