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プリント基板CAD「DesignSpark PCB 12.0」が公開 ~商用可、無償で始められる
細部のユーザーインターフェイス見直しと機能改善で使いやすく
2024年11月12日 06:45
アールエスコンポーネンツ(株)は11月3日、プリント基板設計ソフト「DesignSpark PCB」をv12.0へとアップデートした。Windows 10/11に対応するフリーソフトで、現在、同社のWebサイトや窓の杜ライブラリからダウンロードできる。
「DesignSpark PCB」は、電子回路図やプリント基板の配線パターンを設計できるフリーの弱電向けCAD。回路図面の作成や基板レイアウトの設計、ガーバー生成、3D表示などが可能で、エントリー向け製品にありがちなサイズ、層数、端子数、図面シート数などの制限は一切なく、商用も許されている。
メジャーバージョンアップとなる本バージョンでは、以下の機能が新たにサポートされた。
- 製造用のガーバーデータへプロット割り当てを行う際にプロット割り当て状態をチェック
- コンポーネントエディターで複数の名前付き端子を作成するとき、ピン番号のリストに基づいてプレフィックスを指定できるように。多ピン部品の作成に便利
- 測定ツールで測定値を2つの単位系(mm値とmil値など)で表示できるように。「DesignSpark PCB」の角度精度も3桁に強化
- PCB編集画面でトラックやシェイプの編集用に『固定角度』(Fixed Angle)セグメントモードをサポート
- 回路図またはプロジェクトから[Translate to PCB]を選択した際、使用する基板について以下のように[Based on a Technology file](テクノロジファイルに基づく)、[Based on an existing PCB design](既存の設計データ基づく)、[Using New PCB Wizard](Wizardで新規作成)という3つのオプションが利用できるように。これにより既存設計データの再利用が簡単になっている
- DRCダイアログに[Inside Current View]チェックボックス。大規模で複雑なボードを設計する際、現在のViewに表示されている小さなエリアのみをすばやくチェックできる
- 単一のプロジェクト専用のライブラリのセットを作成
- [Component Bin]タブのフィルタリング機能。使用したい部品を素早く見つけることができる
なお、「DesignSpark PCB」を利用する際は「DesignSpark」のアカウントが必要。作成直後のサブスクリプションは無料の「EXPLRER」プランとなり、より高度な機能が必要な場合のみ、上級プランへ移行できる仕組みだ。
ソフトウェア情報
- 「DesignSpark PCB」
- 【著作権者】
- アールエスコンポーネンツ(株)
- 【対応OS】
- Windows 10/11
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
- 【バージョン】
- 12.0(24/11/03)