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無償のプリント基板CAD「DesignSpark PCB 10.0」が公開 ~使い勝手をさらに向上
ドリルデータのGerber X2フォーマット出力対応
2021年5月18日 06:45
アールエスコンポーネンツ(株)は、プリント基板設計ソフト「DesignSpark PCB」の最新版v10.0.0を公開した。Windows 10に対応するフリーソフトで、現在、同社のWebサイトや窓の杜ライブラリからダウンロードできる。
「DesignSpark PCB」は、電子回路図やプリント基板の配線パターンを設計できるフリーの弱電向けCAD。回路図面の作成や基板レイアウトの設計、ガーバー生成、3D表示などが可能で、エントリー向け製品にありがちなサイズ、層数、端子数、図面シート数などの制限は一切なく、商用も許されている。設計したデータをベースに量産展開したり、より高度な設計を行いたい場合は有償の「DesignSpark PCB Pro」が推奨されているが、試作やプロトタイプの用途であればフリー版でも十分だ。
メジャーバージョンアップとなる本バージョンでは、以下の機能が新たにサポートされた。
- ドリルデータをガーバーファイルに出力:一部のメーカーで要求されているGerber X2フォーマットでドリルデータを書きだせるように
- [Manufacturing Plots]ダイアログの[Settings]タブに新オプション:ドリルアウトパッドからのパッドランドを抑制
- [Disconnect from Signal Nets]オプション:回路図とPCBデザインで利用可能。ゲートの変更後に電源とグラウンドの接続を覚えておかなくても、電源とグラウンドのネットが接続されたままになるため、回路図の中でゲートを入れ替える場合に便利
- コンポーネント間のSMTデザインルールチェック(DRC):基板の突き出しているピンが占めるスペースに対してのみスペーシングチェック
- Pad Shapesのリストに正六角形の形状が追加
- BOM見積り:Value列を実際のキャパシタなどに基づいて小さいものから大きいものへと順にソート
なお、「DesignSpark PCB」を利用する際は「DesignSpark」サイトへのアカウント登録が必要。
ソフトウェア情報
- 「DesignSpark PCB」
- 【著作権者】
- アールエスコンポーネンツ(株)
- 【対応OS】
- Windows 10
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
- 【バージョン】
- 10.0.0(21/05/12)