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Androidにリモートコード実行の「Critical」な脆弱性 ~2025年1月セキュリティ更新

デバイスメーカーからアップデートが提供されたら適用を

Androidにセキュリティアップデート

 米Googleは1月6日(現地時間)、Android OSの月例セキュリティ情報を発表した。今回公表された脆弱性の内容は、少なくとも1カ月前にパートナーへ通知済み。デバイスメーカーからアップデートが提供されたら、できるだけ早めに適用しておきたい。

 Android OSのセキュリティ更新プログラムは毎月「2025-xx-01」と「2025-xx-05」という2つのセキュリティレベルに分けられている。

 「01」は対応に時間のかかるカーネルコンポーネントや特定ベンダー向けの一部修正を省いたサブセット。修正範囲に制限を設け、迅速にユーザーへアップデートを提供できるように配慮されている。「05」はそれ以外の問題にも対処した、いわば完全版だ。

セキュリティ更新プログラムレベル「2025-01-01」

 「2025-01-01」は以前に修正された問題に加え、新たにFrameworkで9件、Media Frameworkで1件、Systemで14件の脆弱性が修正された。「Google Play」システムのアップデート(Project Mainline)経由でも、2件の修正(CVE-2024-43765、 CVE-2024-43095)が配信されている。

 これらの問題のうち、もっとも深刻なのは、Systemコンポーネントにおけるリモートコード実行(RCE)の脆弱性5件で、深刻度の評価は「Critical」。できるだけ早い対処が望まれる。

セキュリティ更新プログラムレベル「2025-01-05」

 「2025-01-05」はすべての問題に対処した完全版で、「2025-01-01」での修正に加え、Imagination Technologiesのコンポーネントで1件、MediaTek componentsで8件、Qualcomm componentsで3件の脆弱性が解決された。

 このうち、MediaTekのモデムで発見された脆弱性「CVE-2024-20154」は、深刻度が最高の「Critical」と評価されており、警戒が必要だ。