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Mozilla、新しいラボ機能「リンクプレビュー」を発表 ~ローカルAIで要約を表示可能

[Shift]+[Alt]キーでリンク先をチラ見、読むのにかかる時間や要約の生成も可能

Mozilla、新しいラボ機能「リンクプレビュー」を発表

 Mozillaは4月22日(米国時間)、新しい「Firefox Labs」機能「リンクプレビュー」を発表した。プレビュー版「Firefox 138」(「Firefox Beta」「Firefox Developer Edition」など)で一足先に体験できる。

 「リンクプレビュー」(Link Preview)は、リンク先のコンテンツをチラ見できる機能。リンクにマウスカーソルを合わせて[Shift]+[Alt]キーを押すと、ページタイトルや概要、読了時間などを知らせるポップアップが現れる。ソーシャルメディアリンク共有によく使われる「Open Graph」タグなどのメタデータがあれば、それをもとにサムネイル画像などを表示することも可能。

 もう一つこの機能の面白い点は、AIが要約を生成してくれる点だ。まだ英文テキストの読み込みと生成にしか対応していないが、記事の内容をすばやく把握したいときに役立つ。リンクを開いたはいいが、思っていた内容ではなかったといったことも減らせるだろう。

AIが要約を生成
初回プレビュー時は少し時間がかかるが、2回目からは素早く表示される

 ちなみに、AIによる要約の生成処理はユーザーのプライバシーを保護するため、ローカルデバイス上で行われる。外部サービスへ送信されることはない。モデルサイズは現在369MBで、機能を有効にしたときにダウンロードされる。

初期状態は無効。機能を有効にしたときにAIモデルが自動でダウンロードされる

 開発チームは、この機能についての感想や要望、ショートカットキーの割り当てなどについて意見を募っている。日本語をはじめとする多言語対応の予定もあるようだ。初期実装ではCookieを送信しないため、ログインが必要なコンテンツをプレビューすることはできないが、リンク先コンテンツの取得に「x-firefox-ai」カスタムヘッダーを送信しているので、Webサイト側でプレビューできるコンテンツを決めることは可能。たとえばログインが必要であることをわかりやすく伝えるサムネイル画像やメッセージをプレビューさせるといったこともできるだろう。