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オープンソース・クロスプラットフォームな電子書籍管理ソフト「calibre」がv1.0に

“Cover Grid”“Virtual Libraries”機能が追加されたほか「Word」変換をサポート

「calibre」v1.0

 電子書籍管理ソフト「calibre」の最新版v1.0が、23日に公開された。64bit版を含むWindows XP/Vista/7/8に対応する寄付歓迎のフリーソフトで、現在本ソフトの公式サイトからダウンロード可能。また本ソフトは“Qt”を利用したクロスプラットフォームアプリで、Mac OS XおよびLinux版も用意されている。

 「calibre」は電子書籍ファイルをライブラリとして管理するためのソフト。電子書籍ファイルを閲覧・編集したり、ニュース記事をダウンロードして指定した電子書籍のフォーマットへ変換できるほか、各種電子書籍リーダーデバイスとファイルを同期することも可能。オープンソースで開発されており、ライセンスはGPL v3。

 本バージョンは昨年9月に公開されたv0.9に続くメジャーリリース。その間、データベースバックエンドが改良されたほか、“Cover Grid”“Virtual Libraries”といった新機能が追加されている。

 “Cover Grid”は、ライブラリに収められた書籍の表紙をサムネイル表示する機能。“Virtual Libraries”は、あらかじめ指定した検索条件に合致した書籍のみを掲載する仮想ライブラリ機能で、どちらもライブラリの使い勝手向上に役立つ。データベースバックエンドのソースコードはコンパクトになったが、動作速度は2倍から3倍にまで向上しており、管理する書籍が増えれば増えるほどパフォーマンスの向上が体感できる。

“Cover Grid”
“Virtual Libraries”
「Microsoft Word」ファイルの変換に対応

 また、「Microsoft Word」ファイルの変換に対応したのも大きな変更点。「Microsoft Word 2007」以降で作成されたDOCX形式の文書ファイルに対応しており、リスト、表、画像、テキストの書式設定、脚注などにもしっかり対応している。

 そのほかにも、フォント埋め込みのフルサポート、書誌情報や表紙といったメタデータの取得先拡充、目次編集ツールの改良、PDF出力エンジンの刷新などが行われている。

ソフトウェア情報

【著作権者】
Kovid Goyal 氏
【対応OS】
Windows XP/Vista/7/8
【ソフト種別】
フリーソフト(寄付歓迎)
【バージョン】
1.0(13/08/23)

(柳 英俊)