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インディーズゲーム向けの無償サウンドエンジン「CRI ADX2 LE」にWindows版SDKが追加

Visual Studio向けのSDKが公開、DirectXやDXライブラリと組み合わせて利用可能

「CRI ADX2 LE」のサウンドオーサリングツール

 (株)CRI・ミドルウェアは25日、インディーズゲーム・同人ゲーム開発者向け無償サウンドエンジン「CRI ADX2 LE」のWindows版(Visual Studio向け)を公開した。

 「CRI ADX2 LE」は、ゲームのBGMや効果音などを制作し、ゲームに組み込むためのツール・ミドルウェア集。多くの商用ゲームでも利用されている「CRI ADX2」の無償版で、ゲームの状況に応じてBGMを変化させたり、効果音のランダム再生機能といった高度な演出を利用できる。一定の条件下のもと、個人・インディーズによるゲーム・アプリの開発、配信が許諾されている。

 「CRI ADX2 LE」は今年の2月に初公開されたが、組み込み対象のゲームエンジンが「Unity Pro」のみとなっており、それ以外の環境ではゲーム向けの高度な機能は利用できず、WAVE出力されたファイルを間接的に利用できるだけだった。今回、Windows版のSDKが公開され、DirectXや、広く使われているゲーム開発ライブラリ“DXライブラリ”と組み合わせた開発が可能となった。

 なお、「CRI ADX2 LE」はダウンロードから1カ月間はそのまま利用できるが、それ以上利用する場合は無償の長期ライセンスを取得する必要がある。長期ライセンスは1年ごとに更新が必要で、同社のWebサイトから取得・更新可能。

 また、前年の年商が1,000万円を超える企業・団体およびその関連会社・子会社が本ソフトで開発したコンテンツを配信する場合や、パブリッシャーまたはエージェントを介して開発したコンテンツを配信する場合、開発したコンテンツの累計売上額が1,000万円を超えた場合は、ライセンス料の支払いが必要となることがあるという。

(中村 友次郎)